こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日は大阪で栄養の勉強会がありました。
おもに糖代謝がテーマで、
①糖質とは
②糖代謝と血液検査
③症例検討
④糖尿病と栄養
に関する内容でした。
私も勤務医のころはよく糖尿病の方を診察しました。
足の傷がなかなかよくならない
足の傷が再発を繰り返す
足の壊疽が進行・切断
感染症を繰り返す
かゆみや湿疹がよくならない、乾燥がひどい
といった方が大勢おられ、しかも血糖のコントロールは良好にもかかわらず、よくならないのが不思議でした。
今考えればこれはもう栄養代謝障害の影響だと理解できますが、
当時はそんな栄養の知識はなく、年のせい、仕方ない、医療の限界として考えて割り切っていました。
栄養代謝を勉強すれば、糖代謝(糖尿病)はタンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル代謝と歯車のようにつながっています。
しかし現状では糖代謝だけを無理やり調整しているだけで、糖尿病の患者さんの多くが栄養代謝障害に陥っています。
糖尿病が減らない理由は、脂肪の多い欧米型の食事と言われていますが、
血糖値だけを抑える治療、カロリー中心の食事・栄養に指導についてもう一度見直すべきかと思われます。