こんにちは、院長の栗木安弘です。
糖尿病合併症には腎症(透析)、網膜症、足の潰瘍や壊死などが知られています。
こうした合併症を起こさないためには血糖コントロールですが、実際は治療をしていても合併症も生じる方も少なくありません。
以前、糖尿病で酒もタバコもされない真面目な方が透析導入や突然死になった例もありました。
こんなことを言いますと糖尿病専門医に怒られるかもしれませんが、
治療を行なっても合併症が生じれば、医師の敗北であると思っています。
しかし実際は、「合併症は仕方がない」として多くの患者さんは受け入れているようです。
さらに、皮膚のかゆみや湿疹、骨折、がんなども糖尿病合併症ですがほとんど理解されていません。普段診療をしていますと、糖尿病の治療をされていても、皮膚トラブルがなかなかよくならない患者さんは大勢おられます。栄養療法を学ぶようになって糖尿病は食事療法や血糖コントロールだけでは不十分であるといつも感じています。