こんにちは、院長の栗木安弘です。
この言葉ほど、皮膚科における栄養療法にふさわしい言葉はありません。
皮膚は、何かをつければすぐによくなるイメージを多くの方がお持ちです。
しかし皮膚の代謝を考えれば、皮膚が入れ替わるまでには、1〜2ヶ月はかかります。
自身の経験から、虫刺されは最初は赤くかゆみがありますが、
その後の色素沈着が消えるまでは約1ヶ月ほどかかりました。
ニキビや手術の傷跡なども数カ月は赤味が続き、落ち着くまでは半年〜数年はかかります。
目には見えませんが、皮膚はゆっくりと入れ替わり(新陳代謝)をすることで作り変えられます。しかし皮膚を作るための材料(栄養)が少ないと修復はさらに遅くなります。
かゆみや痛みなどの症状を薬で抑えながら、栄養療法でゆっくり修復させることで、
「いつの間にかかゆみや発疹が無くなっていた」
「今年は症状は出ない」
「薬の必要がなくなった」
「もう気にならない」
など、病気というものに翻弄されず、気づいたら病気が去っていたというのが理想的な治り方です。
皮膚科での栄養療法は、食事内容やサプリメント摂取量の問題で治りにくい方もおられますが、少なくとも半年〜1年は継続することが大事です。