こんにちは、院長の栗木安弘です。
糖質、脂質、タンパク質が栄養の代表選手であり、3大栄養素と言います。
それぞれ体に必要な役割がありますが、一方では注意しなければいけない面もあります。
①糖質(お米、小麦、砂糖など)
即時型のエネルギーとなり、運動や瞬発力の材料となります。
糖質は、胃での消化を受けませんので、消化の悪い人やお年寄りには食べやすい栄養素ですが、
過剰摂取となれば、低血糖症、糖尿病、肥満、ビタミンB不足の原因につながります。
②脂肪、脂質
貯蔵型のエネルギーであり、糖質やタンパク質に比べて効率のよいエネルギーとなりますが、
脂の種類によって、炎症やアレルギーを起こす場合があります。
一般的には、ω3系(EPA、亜麻仁油、エゴマ油)、動物性脂肪は問題なく、
ω6系植物油、マーガリンの過剰摂取はアレルギーや炎症を起こしやすいとされています。
③タンパク質(肉、魚、大豆、卵)
体の構成成分ですが、
エネルギーが足りないとタンパク質を壊してエネルギーに作り変えますので、
緊急型エネルギーというわけです。
栄養療法では、最も重要な栄養で、できるだけたくさん摂取してもらいますが、
摂取の仕方により、食物アレルギー、遅延型アレルギーを生じたり、
栄養障害のひどい方は消化不良、お腹が張ったりすることがあります。
その他、口から入るものには、
加工食品やジャンクフードには防腐剤、添加物、着色料、人工甘味料といった異物も含まれており、
食べものは体に良い面ばかりがマスコミで強調されていますが、あまり良くない面も当然あります。
最近流行っている小食あるいは食べない健康法は、
こうした栄養素のデメリットが取り除かれることで、体調がよくなる場合もありますが、
違う見方をすれば、事故や対人トラブルを気にして、学校や職場も行かず、安全な家で引きこもっているようなものです。
居心地は良いかもしれませんが、長い目で見れば、自分自身にとっては、メリットはありません。
とにかく、こうした栄養素をうまく吸収・代謝・排泄させることが重要というわけです。