こんにちは、院長の栗木安弘です。
最近アトピー性皮膚炎に対する新薬が発売されました。
アトピー性皮膚炎の初の抗体医療薬で、
おもに重症や難治のアトピー性皮膚炎を対象とした治療薬となります。
こうした薬に関連した講演会なども主催され、
新薬が出て、治療の選択肢が増えて、喜ばしいと思う医師が大半ですが、
素直ではない私は手放しでは喜べなかったです。
冷静に考えれば、こうした新薬は、
安全性や長期の副作用はどうか?
妊娠、授乳、小児の適応は?
コストは?
いつまで続けるのか?
などいくつかの課題や問題点も残ります。
ガイドラインや論文や学会では、医師の大半は、病気の治療=薬しか頭にありません。
今後どのような新薬や画期的な治療薬が開発されても、これら全てリスクのある対症療法であることを理解すべきです。やはり人の体の根幹である食事(バランスや野菜中心だけなく)や栄養に目を向け、本来の治癒力を引き出すアプローチが必要かと思われます。