こんにちは、院長の栗木安弘です。
“かゆみ=アレルギーや乾燥”というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。しかし食物アレルギーやじんま疹などは食べ物が関係するように、かゆみには食事や栄養も深い関わりがあります。
かゆみを生じる原因にはいくつかあり、食事や栄養に関して言えば、
①糖質過剰
②コラーゲン不足(材料であるタンパク質・ビタミンC・鉄不足、糖質過剰による糖化)
③遅延型食物アレルギー
④刺激物、アルコール、コーヒー
⑤粗悪な油(植物系、古い油)の過剰摂取
などが挙げられます。
かゆみの原因は個々で異なりますが、自分自身では、卵や糖質過剰やコーヒーを飲むと数日後にかゆみが強く現れます。
かゆみ神経は、その電気信号の伝達に、ビタミンB群、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが関与するためこうした不足もかゆみを引き起こしやすい原因となります。
かゆみ止めのお薬が効かない、効きにくい方は、あれこれ薬を変えるよりは、まず普段の食事を見直すこと、できれば不足している栄養素をサプリメントで摂取することで、即効性はありませんが、お薬の効きがよくなる、かゆみの軽減や予防に繋がります。
最後にかゆみは「できるだけ掻かない」ことが常識美徳であり、皮膚科診療でも「掻いちゃだめ」とよく指導されます。しかし実際はかゆみは我慢できないし、掻くことは快感です。犬も猫も掻いているのに人間だけがかゆみを我慢して、何かを塗っていることも不思議でなりません。
皮膚が丈夫であれば、掻いて傷ついてもすぐに修復はされます。