こんにちは、院長の栗木安弘です。
かゆみというのは非常に不快な症状で、
皮膚科を受診される患者さんの大半はかゆみを主訴に受診されます。
たとえ見た目が悪かったり、皮膚病が治らなくても、かゆみを抑えれば快適な生活はおくれますが、現状はかゆみを100%抑える薬はありません。
経験上、かゆみは突然台風のようにあらわれ、しばらくすれば過ぎ去っていくことが多いため、かゆみを生じるタイミング、何かを食べたあとか?、いつも起こりやすい時間はいつか?、どうしたらかゆみがましになるか?などをあらかじめ知っておいて、対応することがいいかもしれません。
私自身のかゆみ経験では、
糖質が多い日、コーヒーやアルコールをたくさん飲んだ日の夕方~夜~翌日にかけてかゆみが生じるため、こうした食品をできるだけ避けるようにしています。
かゆみが強い場合、当然掻くのは我慢できませんので、人目につかないように掻いて、ひどい場合には薬を飲んでい抑えたり、スーとするぬり薬、エアコンの冷気を当てたり、逆にや熱いお湯をかけたりすればましになります。
何かに夢中になっている場合には、強いかゆみはあまり感じないようです。
また長年、栄養療法をしているせいか、強く掻いても、その痕が感染することや、あざや傷が残ることはほとんどありません。
生化学的には皮膚におけるコラーゲン強化もかゆみ予防や軽減につながりますので、
糖質過剰による糖化を予防し、コラーゲンの材料である、タンパク質・鉄・ビタミンC(最低でも3g/日以上)をできるだけ多く飲むようにしています。
かゆみを抑える新薬なども開発されていますが、
体内の栄養代謝異常(その積み重ねが病気に)のあらわれである“かゆみ”を無くしてしまうことは、あまりよろしくないかもしれません。