毛髪トラブル
こんにちは、院長の栗木安弘です。
遺伝的にはハゲ家系だと思いますが、幸いにもこの年になって、脱毛や白髪に悩まされることはありません。これも栄養療法を長年続けていたおかげかもしれません。
特に、ビタミンB群や核酸、亜鉛、鉄、蛋白質は髪の毛の材料ですので、毛髪トラブルの方にはこうした栄養をおすすめします。
栄養以外に特別なケアはしておりませんが、界面活性剤などの影響などを考えて、シャンプーリンスは出来るだけ使用せずお湯だけで洗っています。
昔は月1〜2回は当たり前だったようです。
抗加齢学会2022
こんにちは、院長の栗木安弘です。
抗加齢学会に出席しました。
皮膚科学会と違って、食事、漢方、健康食品、サプリメント、アンチエイジグなど幅広いテーマで、医師以外の多くの研究者が発表されていました。
発表内容は研究内容がメインで、難しいお話が多かったですが、結局行き着くところは、「栄養や栄養療法かなぁ」という感じでした。
それでも、普段聞けない内容でしたので、結構勉強になりました。
また会場内や懇親会では、栄養療法を実践されている懐かしい先生方にお会いできてよかったです。
胃酸は多くない
こんにちは、院長の栗木安弘です。
クリニックでは、必要に応じてペプシノーゲン検査(自費)を実施しています。
そして多くの方に胃酸分泌低下を認めております。
胃酸分泌低下は、消化不良や腸内環境の悪化、それに伴う栄養障害(→皮膚トラブル)の可能性に加え、胸焼け、胃痛、胃もたれといった胃酸過多の症状も起こり得ます。
栄養療法を理解されている消化器内科では、胃酸分泌抑剤は必要最小限に留めておられます。しかし多くは「胃酸抑制剤=胃薬」という感覚で、胃腸症状だけでなく、血液サラサラ薬や鎮痛剤とセット処方されることも少なくありません。
消化力の落ちている高齢者にも当たり前のように組み込まれております。
胃酸は、消化だけでなく口から入る微生物の殺菌効果もあり、胃酸を抑えることで感染症のリスクも高まります。また「体にいい食べ物」を摂取しても、胃酸が少ないと栄養は消化吸収されなくなります。
胃酸抑制剤に限らず、薬というのは副作用だけなく代謝の面から理解することも必要です。
日本皮膚科学会総会2022
こんにちは、院長の栗木安弘です。
土曜日曜と学会に参加してきました。
2日間でしたが、新しい知見や最新の皮膚科治療を学ぶことができて有意義な学会でした。
学会は、病気のメカニズムやお薬の話や使い方が中心です。
最近は高額な新薬が多く、その効果を示すデータや症例紹介が多かったような気がします。
新薬や出るたびに、学会で取り上げられ、ガイドラインが改定され、「今までの治療は何だったん?」と思われる面もあります。今後、医療費削減のためには、従来の安価な薬や治療法の見直し、病気の予防対策も学会で取り上げてほしいと思いました。
また、難治アトピー 、ニキビ、乾癬、子供のスキンケア、皮膚と心身(発達障害やうつ)などが議論されてましたが、ある程度は栄養で解決するようなところもありました。
毎度のことですが、長時間の拝聴、会場まであるいは会場内の移動、荷物の多さ、人混み、蒸し暑さなど学会は疲れます。(学会にはビタミンB群・C、ナイアシンは必須です)
ニキビ検査
こんにちは、院長の栗木安弘です。
日本中探してもニキビで血液検査をする皮膚科医はおられませんが、クリニックでは、
なかなかよくならないニキビ
ニキビの原因を知りたい
という方には栄養という観点から血液検査を積極的に勧めております。
ニキビはお若い方が多いので、当然検査結果は異常ありませんが、栄養的に問題のある方はたくさんおられます。
ニキビに対しては、キメ細い外用指導が多くの皮膚科でされております。
しかし、外用剤の刺激が強かったり、ニキビケアが面倒という方もおられます。
やはり、皮膚は内臓(栄養)の鏡ということも念頭に置いて、ニキビにも栄養療法をお勧めしたいと思います。
イボ栄養対策
こんにちは、院長の栗木安弘です。
イボに対しては、液体窒素処置が一般的な対処法ですが、
頻回の通院や、処置時の痛みから、治療が困難な方も少なくありません。
イボは、ウイルス感染による表皮角化異常ですので、採血結果などを参考にして、
ウイルスに対してはオリーブ
角化異常に対してはビタミンA・D、亜鉛
などをおすすめしております。
私自身も以前、おでこにイボ(扁平疣贅)がありましたが、サプリメントを飲むようになっていつの間にか消えておりました。なかなかよくならないイボには栄養対策を2〜3ヶ月限定で集中的に試してみるのもいいかもしれません。
皮膚外科
こんにちは、院長の栗木安弘です。
皮膚科を選択したのは、手術をしたいという理由もありました。
皮膚科に入局後は、皮膚の縫合や糸結びの練習、手術見学や助手などを積極的に行うなど、皮膚外科専門の先生から手術のノウハウを色々教わりました。
一般病院に勤務している頃は、皮膚腫瘍摘出、熱傷、褥瘡、足の潰瘍などの手術治療をたくさんしていました。このまま勤務医を続けて、手術の得意な皮膚科医のつもりで医者人生を歩んでいく予定でしたが、栄養療法を学ぶようになってから少し道がそれた感じでした。
手術では治らない皮膚疾患を治したいという思いが強く開業に至り、今では皮膚外科よりは栄養が専門となっています。
ただ身につけた技術や考え方は体が覚えていますので、日々の診療や処置の役に立っています。研修医時代に指導して下さった先生には大変感謝しております。
ビタミンAの理解と応用
こんにちは、院長の栗木安弘です。
ビタミンAは誤解の多いビタミンで、どの教科書や書籍を見ても、「摂りすぎに注意」「妊婦には禁忌」と必ず書かれております。
栄養療法を勉強するまでは、私自身もそう思っていましたが、今では妊婦さんを始め、多くの方に勧めておりますし、自身ももう十数年2〜3万IUを毎日服用しております。
ビタミンAだけでも正しく理解され、医療に応用することが広まれば、改善する疾患や救える命も多くなるような気がします。
古典的栄養学
こんにちは、院長の栗木安弘です。
従来の栄養学の考え方は、
栄養は食事が基本(カロリー中心やバランス)
ビタミンの欠乏症は今の世の中少ない
水溶性ビタミンは多く摂取しても尿から排泄するので無駄
脂溶性ビタミンは過剰症に注意
という古典的栄養学ですので、ビタミン補充は保険適応のビタミン剤で十分であり、サプリメントに対しては消極的あるいは否定的です。
分子栄養学は古典的栄養学とは全く異なり、サプリメントを用いてより多くの栄養を摂取します。栄養の摂りすぎを懸念されますが、細胞や組織の機能を回復させる適正量(至適量)という考え方です。
最近購入した書籍ですが、いくつか勉強にはなる点はありましたが、ご年配の医師が書かれているのもあって残念ながら古典的栄養学が基本の内容でした。
ドント・ルック・アップ
こんにちは、院長の栗木安弘です。
Netfixや劇場でも公開されています。
彗星が地球に直撃することを偉い人やメディアに警告する科学者の奔走を描いています。
簡単に言えば、科学的に正しいことを伝えようとしても、
政治によって都合よく変えられたり、
メディアは面白おかしく取り上げ、
SNSでは陰謀論や犯罪者扱い、
など、きちんと理解されない世の中を皮肉ったブラックコメディ映画です。
原題は「上(現実)を見るな」で、メディアやスマホの情報を信じろ、
と解釈しておりますが、このことは、医療、地球環境問題、コロナウイルス(ワクチン)にも同じことが言えそうです。