処置係
こんにちは、院長の栗木安弘です。
今でもあるかどうか分かりませんが、
私が勤務していた大学病院の皮膚科には処置係という仕事がありました。
診察した先生からの処置を頼まれる係で、傷の消毒処置、変形肥厚した爪の処置や爪切り、魚の目の削り、かゆみ止めの注射、術後の抜糸、皮膚生検、化学療法、光線治療などが仕事です。
こうした仕事は皮膚科の下請けのようなもので、大抵は研修医や2〜3年目くらいの皮膚科医が担当します。私も2〜3年は処置係をやらされていました。
当然偉くなれば処置係は卒業しますが、開業医はそうは言っていられませんので毎日が処置係です。毎日、爪切りや爪削り、巻き爪の部分抜爪、タコや魚の目の処置(写真)、粉瘤切開のどれかをしています。
処置が面倒という皮膚科医もおられますが、治療効果を上げるためには薬を処方するだけでなく、こうした処置を積極的に行う必要もあります。
感染対策
こんにちは、院長の栗木安弘です。
参考になるかどうか分かりませんが、自身の感染栄養対策をご紹介します。
食事は出来るだけタンパク質を多く摂取します。
サプリメントは、
NB(ビタミンB群):4〜6個/日
A10000(ビタミンA):3個/日
亜鉛ビオ&オーソZn:30mg /日
ビタミックス:1〜2袋/日
C1000:1〜3袋/日
D5000:2個/日
オリーブ:予防2〜3個/日(発症初期は5〜10個以上/日)
プレバイオプレックス〜(ラクトフェリン 、免疫グロブリン):1袋/日
その他、DHA、EPA、ナイアシン、マグネシウム、食物繊維など自分では把握できないほどになっています(笑)。飲み過ぎと言われるかもしれませんが、通常の食事だけでは免疫アップは難しいです。あとは栄養とは関係ありませんが、ウイルスを洗い流すために水をまめに飲むようにしています。
今後どうなるか分かりませんが、今のところ元気です。
木を見て森を見ず
こんにちは、院長の栗木安弘です。
病院に勤務していた頃は、
「皮膚や皮膚の病気のことは、知らないことがないように」
「皮膚に関するどんな質問にも答えられるように」
というモットーで皮膚に関する教科書や論文を読んで、知識ばかりを詰め込んでいました。当時の資料やファイルは今でも自身の宝物になっています。
ただ知識は詰め込んでも、診療の悩みや疑問は解消されませんでした。
栄養療法では、代謝の基本である生化学から始まって、貧血、消化管、肝臓、糖尿病、免疫、がん、循環器など病気と栄養とどのように関わっているかをセミナーやテキストを通して専門的に教えて頂きました。そして“皮膚は内臓(栄養)の鏡”として理解するようになると、診療で悩みや疑問が嘘のように解決していたことを思い出します。
“木を見て森を見ず”という言葉があるように、専門を追求することも必要ですが、時にはや専門分野以外に大きく目を向けることも必要です。
1分診療
こんにちは、院長の栗木安弘です
皮膚科は他の科に比べて、患部が見えるため、疾患の種類によっては比較的早く診察が終わります。そのため何の説明もなく、ぬり薬を処方して終わりということもあります。
確かに、ぬればよくなるかもしれませんが、患者さんにしてみれば、
「聞きたいことが聞けない」
「検査もしてくれない」
と診療内容に満足されない方もおられます。
先日も「皮膚からみた栄養状態」というテーマでお話致しましたが、その時も参加者からこうした意見や不満をお聞きしました。
私自身は、せっかくクリニックまで足を運んでくださいましたので、いろんな知識を得て帰っていただきたいと思っています。皮膚の病気は原因不明のことが多く、漫然と薬を処方されているケースも少なくありません。しかし皮膚は内臓(栄養)の鏡という観点から見れば、食事や栄養と関わりが深く血液検査やサプリメントが必要になります。
急いでおられる方もいますが、時間の許す限りこうした内容も患者さんと相談したいと思っています。
コロナ騒ぎ
こんにちは、院長の栗木安弘です。
毎日「どこどこで何人感染者がいた」「死者数」「休校やイベント自粛」ばかりです。
こんな言い方をすると不謹慎と思われるかもしれませんが、
ただのたちの悪い風邪なのになぜこれほどまでに大騒ぎするのか不思議です。
やはりワクチンや治療薬がない未知のウイルスということと、
SNSでのさまざまな情報や不安を煽るマスコミの影響が大きいかもしれません。
何回も言いますが、コロナウイルスも含めて風邪ウイルスのほとんどは特効薬はありません。さらに付け加えればインフルエンザの薬もウイルスの増殖を抑えるだけ、最終的には自身の免疫力で治ります。
8割は症状が現れず、治っている方も大勢、検査陽性率も50〜70%です。
やるべきことは検査や自粛ではなく、通年通りのインフルエンザ対策です。
何でもそうですが、普段から備えや予防が大切です。
Fukushima50
こんにちは、院長の栗木安弘です。
映画レビューでは「事実と違う」「美化し過ぎ」」といったコメントがあり評価は低いようですが、原発の知識があまりない私は素直にこの映画は分かりやすく感動的でした。
怒号が飛び交う緊張した作業現場が舞台ですが、
記念写真、所長の関西弁、タバコ休憩、お菓子など、
時折ユーモアと生活感のあるシーンがあってとても良かったです。
また原発職員を演じた役者さんの無精髭の伸び具合で時間経過と作業の大変さが感じられました。
最後に所長が書いた手紙に「おれたちが自然をなめていたという慢心が引き起こした」という言葉は、深く説明はしませんが医療にも通じる問題だなぁと思いました。
コロナウイルスについて
こんにちは、院長の栗木安弘です。
新型コロナウイルスは元々風邪ウイルス(コロナウイルス)が変異したもので、感染力はインフルエンザと同じか下くらいです。そのためご存知のように通常の風邪と同じで、感染しても症状の出ない方、自然治癒する方もおられます。ただし風邪同様、高齢者や持病をお持ちで免疫力の低下した方は重症化することがあります。
新型コロナウイルスは、ワクチンもや特効薬もないことに不安や恐怖を感じておられますが、よく考えれば風邪には特効薬はなく、解熱剤、咳止め、去痰剤などの対症療法だけで、最後は自然治癒していきます。
あまり大騒ぎをせず通年の風邪やインフルエンザ対策で良いと思います。
風邪は昔から「十分な栄養と安静」とされています。
十分な栄養摂取で免疫力を上げることで感染予防や悪化防止につながります。ただ医師や専門家が勧める「バランスの良い食事」「野菜中心」「カロリ中心」だけでは難しいためここは栄養療法をお勧めしたいと思います。
患者会
こんにちは院長の栗木安弘です。
土曜日は乾癬の講演会に参加致しました。
講演会の中で乾癬の患者会のお話がありました。
患者会というのは同じ病気をもった患者さん同士が情報共有したり交流することで病気を乗り越えて行こうとする会のことで、今回は東京の乾癬患者会の主な活動が報告されていました。
私が思っていた患者会のイメージは、食事や栄養、薬以外に自分で出来る乾癬対策を情報提供している会だと思っておりました。
しかし今回の講演で感じたのは、気を悪くされるかもしれませんが、実際は「いろいろ苦しんで最後は薬に救われた、だから薬を使いましょう」という薬の必要性や安全性を強調する会という印象を強く受けました。これは専門の医者が患者会のアドバイザーや監修に入っていることが影響しているかと思われます。
こうしたスタンスの患者会は当然、健康食品やサプリメントを扱う民間療法はNGというわけですが、乾癬は昔からビタミンA、ビタミンD、EPA、亜鉛、メタボ(糖質過剰)と深い関係があります。そのため薬も当然必要でしょうが、食事や栄養(栄養療法)での対策で副作用軽減や減薬可能であることも患者会の方々に理解して欲しいと思います。
また乾癬治療の費用負担軽減で高額療養制度というものがあるようですが、国の医療費を考えると今後は薬以外の方法も取り入れなければなりません。
感染症との戦い
こんにちは、院長の栗木安弘です。
世間はコロナウイルスの話題ばかりですが、
ヒトというのは歴史を振り返ると常に感染症との戦いです。
皮膚の場合も、せつ(よう)、蜂窩織炎、とびひ、ヘルペス、水いぼ、水虫など多くの感染症があります。医療機関では個々の感染対策を行いますが、感染症というのは皮膚をはじめ体の免疫力の低下していることが原因です。
外から侵入する病原菌に対して体は、
皮膚や粘膜のバリア機能
皮膚や粘膜に存在する常在菌の働き
病原菌が入ってからは免疫機能
と二重三重で対抗します。
感染対策に必要な栄養はタンパク質、グルタミン、ビタミンA・C・D、亜鉛、鉄です。
抗菌効果はオリーブ葉、ラクトフェリン、免疫に関わるリンパ球の働きは腸内環境です。
つまり栄養が重要となりますが、食や栄養に関してはTVでの専門家は、
「バランスの良い食事」「○○で免疫アップ」「野菜中心」ばかりです。
食事も大事ですが、予防や治療効果をアップさせる場合には至適量の栄養を摂取しなければなりません。
アトピーの治し方
こんにちは、院長の栗木安弘です。
京都大学皮膚科准教授の大塚篤司先生が書かれた本です。
内容は皮膚科医としてはとても勉強になります。
ただ気になることは、レビューでも書かれていましたが、標準治療以外のいわゆる代替療法をあまり認めておられない点です。代替医療の良し悪しについては論文ベースで導き出された結果で判断されておられますが、効果的な治療法もたくさんあります。
書籍の中で、ビタミンDや亜鉛、糖質制限にも触れておられましたが、栄養は単独ではなく、組み合わせで行わないと効果が出ないこともあります。(そのため評価が難しい)
医師の多くは学会、論文、偉い先輩医師の影響で「エビデンスや薬が一番」という信者ばかりで、こうした薬物中心の内容になるのは仕方ないのかもしれません。
「アトピーの治し方」というタイトルですが、
治るというのは薬を使用しなくても症状がない状態を示します。
特に慢性疾患の場合、新薬も含めどのような薬も全て症状を抑えるだけですので治ることは決してありません。