慢性じんましん
こんにちは、院長の栗木安弘です。
こちらの疾患も原因不明のことが多く、最近では生物学的製剤なども応用されていますが、
多くはじんましんを抑える抗アレルギー剤が長期間ダラダラと処方されています。
個人的に慢性じんましんの原因として、
①遅延型食物アレルギー
②ビタミンD不足をはじめとする栄養障害
を考えて検査を行います。
対策としては、グルテンやカゼイン除去、消化吸収力のアップ、至適量の栄養摂取などで、それらに適したサプリメントをお勧めしております。
内服すれば消えることも多いため、「サプリメントまでは…」という患者さんも少なくありませんが、やはり色々精査して指導することが重要です。
TENET
こんにちは、院長の栗木安弘です。
難解映画ということであらかじめネタバレなしでの予習をして観ましたが、理解できなかったので、ネタバレ解説動画を散々見てからもう一回観て7〜8割くらいは理解しました。
タイムトラベルで過去に行って未来を変えるという設定は今までありましたが、これは現在から過去への時間の逆行という新しいタイムトラベルです。
文章だけではとても分かりにくいですが、ある機械を使って現在から過去に遡る主人公は普通(順行)ですが周囲は全て逆行という状態で進んでいます。しかもある時点の過去にいってもその時点から順行することも可能ですので余計にややこしくなっています。
最後は大軍になって順行+逆行ですのでよく分からん展開になっていました。
それにしてもこんな話よう思いつきますね。
こんな風に感じた映画は今までに『トータルリコール』『インセプション』『デジャブ』ですがTENETも久々の衝撃でした。
貧血の評価
こんにちは、院長の栗木安弘です。
先日、おはよう朝日で鉄欠乏性貧血(以下、貧血)が紹介されていました。
レポーターの女性は、たちくらみ、めまい、頭痛、氷食症など、明らかに貧血症状があるにも関わらず、「ヘモグロビンが14で問題なし」と判断されており、司会の方もなぜ?という感じで放送は終了しておりました。
やはり、貧血は身近な疾患であるにもかかわらず、正しく評価されていないと感じました。
栄養療法では、
ヘモグロビン、血清鉄、フェリチン(貯蔵鉄)、鉄飽和度、網状赤血球
UIBC(不飽和鉄結合能)、MCV(平均赤血球容積)、MCHC(平均赤血球血色素濃度)
を一緒に測定して貧血の評価を行います。
検査項目は脱水、溶血、炎症で変動するため、こうした影響も考慮しなければなりません。
貧血の症状は個人差があります。
また、かぶれ、ブツブツした痒み、汗疱、ニキビ、肝斑、口角炎、抜け毛、しもやけ、手荒れ、痛み、爪剥離、二枚爪、ヘルペスといった皮膚症状も貧血が原因です。
貧血(鉄)の正しい理解と対応で多くの症状や疾患の改善が期待できると思います。
ニキビと栄養
こんにちは、院長の栗木安弘です。
ニキビで血液検査を行う皮膚科はほとんどありませんが、クリニックでは、ニキビの原因を体の栄養代謝の問題として捉えていますので、必要であれば血液検査を行っています。
ニキビを栄養面から考えれば、
皮脂過剰:糖質過剰、ビタミンB群不足
毛孔角化異常:ビタミンA・ビタミンD・亜鉛不足
真皮内コラーゲン脆弱化:タンパク質・鉄・ビタミンC不足
と考えられます。
通常、ニキビにはきめ細かいスキンケアや外用指導が皮膚科で行われていますが、
「あれもこれもぬれない」
「スキンケアが面倒」
「治療をやめると再発」
「外用剤が合わない」
という方も少なくありません。
やはり食事の見直しや栄養療法を取り入れることで、ニキビの改善だけでなく予防や治療トラブルも防ぐことが可能です。私自身も糖質の取り過ぎで必ずニキビがどこかに発生していましたが、栄養療法を行うようになってあまり出なくなりました。
氷山の一角
こんにちは、院長の栗木安弘です。
私もそうでしたが、多くの方は、
皮膚に変化がある場合には皮膚の病気
全く何もない場合には健康な皮膚
ととらえています。
しかし、栄養療法を勉強するようになって、皮膚を作る材料(栄養)が足りないと、皮膚の変化を生じることを理解しました。
ほとんどの方が栄養障害ですので、多少のかゆみや皮膚の変化は誰でも起こります。
しかも、気温や湿度、気圧、病原菌、化学物質、汗、金属、ゴム、アルコールなどさまざまな刺激が合わさって、その変化は一層目立ちます。もちろん放っておいても治りますが、治らないのは栄養の問題が進行していると判断します。
皮膚の診断も必要でしょうが、皮膚は氷山の一角です。
実際は、ブツブツ、赤い、毛細血管拡張、かさかさ、ひび割れ、ジクジク、ゴワゴワ…
など目に見えているのは皮膚の変化です。皮膚科医はこうした変化をよく観察して、水面下でどのようなことが起こっているのかを理解することです。
糸
こんにちは、院長の栗木安弘です。
『糸』を観てきました。
いくつか気になった点は、
・失踪するやつが多かった。
・スイーツやチーズやカツ丼などやたらと食べるシーンが多かった。
・尺の関係で、数年があっという間、ジェットコースターのような早い展開。
・携帯電話やメールがあれば30分くらいで終わる話。
・元祖農業俳優である永島敏行が久しぶりで酪農家役。
・小松菜奈がダントツに光っていた。
など色々ツッコミどころはありましたが、曲のイメージとぴったりの感動的な映画でした。
内科相談
こんにちは、院長の栗木安弘です。
クリニックでは、皮膚のトラブルが内臓から起因するものと考え、内臓の治療にも力を入れています。内臓の治療は内科ですが、症状や検査異常を薬物で調整したり抑えているだけなので実際は直っているわけではありません。そのため、内臓の鏡である皮膚のトラブルも当然続きます。
やはり栄養という体が知っている成分を使用しなければ体は良くなりません。少なくとも栄養代謝の中心である消化管、肝機能、血液(貧血)と、それらを調整するための血糖やホルモンや自律神経の対応も必要になります。
日々診療を行なっていますと、治療はうまくいっていても、血液検査では必ずどこかに栄養代謝の問題がある方ばかりです。
皮膚科といえば、安価でお手軽、外用剤、スキンケア、外から何かを施すというイメージがありますが、原因になっている見えない部分まで対応できるようにしたいと考えています。
ビタミックスコンプリート
こんにちは、院長の栗木安弘です。
ビタミンA・B・C・E・D、食物繊維などが含まれたサプリメントです。
パイナップル風味で非常に飲みやすくお子様、高齢者にお勧めしております。
特に乾燥肌のお子様は数ヶ月で続けると肌質が変わる方もおられます。
液体に溶かして飲みますが、私自身は1〜3袋/日をそのまま少しずつ口に入れて直飲みしています。直飲みはビタミンCが直接喉に作用するので風邪の初期や喉の痛みにも効果的です。
その他、ニキビや便秘、プロテインの味付けでお勧めしています。
薬の副作用
こんにちは、院長の栗木安弘です。
薬は正常な体内代謝を阻害するため、長期服用によりさまざまな栄養素が欠乏します。
もちろん、栄養障害は食生活や消化吸収力やストレスなどもあるため、薬だけによる影響を証明することは困難です。しかし、栄養障害が老化促進、不定愁訴、皮膚トラブル、発病に繋がることを理解して欲しいと思います。
また薬は、
「治療方針の転換」
「この薬は実は効果がなかった」
「新たな副作用が見つかった」
「薬の有効性研究結果の捏造」
といったニュース等で、薬を服用していた方にとって今まで何だったんだろう、ということも時々あります。薬も治療には必要不可欠です。しかし薬を扱う医師や薬剤師は、副作用の有無や薬効だけを鵜呑みにせず、長期服用による代謝問題も十分理解して対応する必要があります。
患者さんの血液検査や服用中の薬を確認をしておりますと、こうしたことをいつも感じます。
元気な高齢者
こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は「在宅でよく見る皮膚疾患と栄養」というテーマで講師をさせていただきました。
クリニックでは、寝たきりや車椅子生活の高齢者のお宅に往診に行かせてもらいます。
診察時には治療だけでなく、体を作る・治癒力向上の目的で、
タンパク質を意識した食事
血液検査で栄養状態や病態の把握
サプリメントによる栄養補給
を提案させていただきます。
年を重ねれば、介護の高齢者施設のお世話になるのが当たり前のようです。
しかし私自身はそうは思いません。
皮膚、骨、血管、筋肉、ホルモンなど、
体というのは幾つになっても必要なもの作ろうとします。
至適量の栄養補給は、皮膚トラブルの軽減や予防だけでなく、高齢者を元気にすることが可能です。