食事と栄養と皮膚
こんにちは、院長の栗木安弘です。
皮膚科クリニックといえば、レーザーや美容処置といった自費診療を取り入れるところがほとんどですが、当クリニックはそういったものはありません。
その代わり、通常の皮膚科ではあまり行われない、
「皮膚は臓器の一部であり、その変化は栄養のあらわれ」
という基本的な考え方を重視して開業しましたので、一般皮膚科診療に加えて、
まず食事の見直し、そしてサプリメントを用いた栄養療法をご提供しています。
サプリメントは医療用であり、血液検査で科学的に栄養の評価を行なった上でお勧めしております。
栄養療法に批判的な皮膚科医もおられますが、ここ数年は栄養療法のご相談やご希望の方も増えています。皮膚科は、安価でお手軽な外用剤、原因はアレルギーというイメージがありますが、栄養によって体(皮膚)の機能を向上させることも必要だと考えています。
うっ滞性皮膚炎
こんにちは、院長の栗木安弘です。
通常、湿疹というのは外側からの刺激がほとんどですが、うっ滞性皮膚炎は下肢静脈瘤によって、皮膚の血流やリンパの停滞に伴う老廃物の沈着や排出障害によって、かゆみや赤みや色素沈着を生じる一風変わった湿疹です。
この疾患から、
①湿疹の原因は皮膚の内側
②皮膚は排泄器官
であることが分かります。
下肢静脈瘤に限ったことではなく、貧血等で皮膚の血流が悪かったり、便秘等で老廃物が蓄積すれば、うっ滞性皮膚炎と同様の機序で湿疹が起こると考えます。
原因不明の湿疹、頑固なかゆみや色素沈着は、貧血や消化管の改善も必要となります。
来なくなった患者さん2
こんにちは、院長の栗木安弘です。
このタイトルで以前も投稿しましたが、改めて振り返ってみると、
栄養療法がうまく行かなかったのは、
①フェリチンばかり見ていた
②炎症を見逃していた
③薬を併用しなかった
というのが理由かもしれません。
もちろん検査の読み方が甘かったことや、サプリメントの種類が少なかったこと、自身の知識が乏しかったこともありますが、改めて来られなくなった患者さんの血液検査を見直してみると、何が行けなかったのかが少し分かる気がします。
血液検査は病態把握のための情報が詰まっています。
せっかく痛い思いをして頂いた貴重な血液です。
「異常なし」「問題なし」だけでは患者さんに申し訳ありません。
常に見直して有益な情報を提供することが必要と思っています。
皮膚は内臓(栄養)の鏡
こんにちは、院長の栗木安弘です。
「皮膚は内臓の鏡」という言葉がありますが、栄養療法を学ぶようになって、「皮膚の異常は体内の栄養のあらわれ」ということ強く実感しています。
皮膚にあらわれた異常は、皮膚の病気だけでなく皮膚の変化です。
長年、栄養療法を実践していますと、皮膚の細かい変化から、ある程度どのような栄養が不足しているかは推測することが出来ます。そうやって皮膚の変化から、体内の栄養状態を把握して検査を進めていくと、内蔵の病気が見つかることもあります。
体内の栄養代謝を是正をすることが、内蔵や皮膚の改善につながります。
医療は専門や疾患別に対応することがほとんどですが、クリニックでは、皮膚だけでなく内蔵まで掘り下げて対応したいと考えています。
貧血を治そう
こんにちは、院長の栗木安弘です。
最近、貧血の方がよく来られます。
多くの方がご存知の貧血ですが、
残念ながら、まともに診断・治療することが出来ておりません。
治療の多くは保険適応の鉄剤(非ヘム鉄)が使用されますが、
鉄の吸収を理解すればヘム鉄がベストとなります。
効率のよい摂取はヘム鉄サプリメントですが、品質はバラバラで効果の乏しいサプリメントも少なくありません。
製薬会社も特許もとれないヘム鉄を製造しても儲かりません。
栄養療法を勉強すると、
「血液検査の読み方」
「体の仕組みを学ぶと保険診療はベストでない」
ということが理解できるようになります。
酸素や栄養の供給できない貧血は、あらゆる臓器の機能低下(特に脳が一番ダメージ)を招きます。どのような疾患も、まず貧血を治療することが基本です。
糖尿病治療の見直し
こんにちは、院長の栗木安弘です。
糖尿病は、血糖値を下げることの主眼が置かれて、医師も患者さんも血糖値やHbA1cをみて一喜一憂します。しかしそこには、血糖値が高くなる理由や血糖値が下がらない理由はあまり追求することはありません。
血糖値というのは食事や運動の影響以外に、
①膵臓のβ細胞からのインスリン分泌
②ブドウ糖の細胞への取り込み
により調整されます。そしてその機序にはさまざまな栄養が関与します。
また糖化による酸化ストレスが血管障害が合併症につながりますので、抗酸化対策も必要となります。
病院勤務の頃は、血糖コントロールは良好、お酒もタバコもやらないのに、
足の傷が治らない、足の切断、皮膚トラブル、心筋梗塞や脳梗塞、透析に発展
という方はたくさんおられました。
まぁ糖尿病専門医でない皮膚科医の私がこんなことを言っても誰も耳を傾けてくれませんが、糖尿病も糖質を含めた栄養代謝を理解して治療を組み立てて行かなければ、血糖コントロールだけでは合併症は増え続けるでしょう。
Netflix
こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨年からNetflixに加入して映画や海外ドラマを観ています。
特にNetflixオリジナルドラマはたくさんありますが、
個人的には犯罪やサスペンスものに加えて、頭脳明晰な方が出演している作品が好きで、
今まで観た中では、
ペーパーハウス
スイート・ホーム
ホームランド
オザークにようこそ
秘密の森
ハラハラドキドキもあって面白かったです。
秘密の森以外は続いていますが、ペーパーハウスはシーズン1・2、スイート・ホームは血が大丈夫な方はとりあえずお勧めします。
栄養療法希望
こんにちは、院長の栗木安弘です。
最近、インターネットで栄養療法を検索して、当クリニックを受診される患者さんも増えて来ました。
どこの医療機関を受診してもよくならない
病気の原因を知りたい
根本的な治療を希望
薬を減らしたい、薬に頼りたくない
アトピーやニキビや蕁麻疹が治らない
など、現代医療に満足されない方が多いと感じます。
世に中にさまざまざ治療法がありますが、栄養療法は、
血液検査によって科学的に体の評価が可能
老若男女誰でも実践可能
長期間でも安全性が高い
副作用や後遺症軽減
など医療では苦手な部分をカバーできるのが大きな特徴と言えます。
血液検査を正しく理解したい。
こんにちは、院長の栗木安弘です。
血液検査の栄養の読み方は今から十二〜三年前に知りました。
血液検査は基準値に基づいて、診断や治療効果の判定に使用されるのが一般的ですが、
栄養の読み方を知った私にとっては衝撃的なことでした。
以後、もっと知りたいということで栄養療法を勉強するようになりましたが、
まだまだ知らないことも多く、毎日血液検査を見て過去の栄養の資料や教科書を読み直して考えています。
栄養の読み方で体内の代謝が把握でき、
さまざまな症状や皮膚の変化の理由や選択すべき栄養素が理解できるようになります。
病気は実態のない盲目的なものです。
病気に対する治療だけでなく、
医者として体の仕組みをきちんと理解して治療を考えたいと思います。
自宅療養には栄養を
こんにちは、院長の栗木安弘です。
コロナで入院が出来ずに自宅療養を余儀なくなさるケースが増えています。
自宅療養中の対策として、急変時に備えて、
血圧、心拍数、酸素飽和度などのバイタルチェック
保健所や家族との密な連携
が提案されていますが、私自身はぜひサプリメントもお勧めしたいと思います。
コロナに限らず感染症は体力や栄養を消耗しますので、水分だけでなく十分な栄養補給が必要となります。自宅療養者にはカロリー中心のお弁当、保存が効くレトルト食品などが用意されていますが、消耗した状態では到底足りません。
特に発熱時にはタンパク質、ビタミンB群、ビタミンCが必要となり、クリニックサプリメントでは、プロテイン、グルタミン、NB−X、C1000、ビタミックス、イムノCなどをお勧めします。
コロナはただの風邪ではないかもしれませんが、療養は「栄養を十分とって温かくして寝る」が基本です。