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2015.06.26

鉄欠乏と皮膚

こんにちは、院長の栗木安弘です。

鉄不足と言えば、“めまい、立ちくらみ”というイメージくらいで、
医師も患者さんも鉄不足と皮膚は関係ないとお思いでしょうが、実はさまざまな皮膚の異常を生じます。

鉄が少なくなれば、
鉄欠乏性貧血となり、皮膚への血液の供給が少なくなり、栄養や酸素不足となります。(バリア・機能低下)
さらに真皮のコラーゲン形成や活性酸素除去には鉄の貯金が必要ですので、
貯蔵鉄が少なくなるだけでも皮膚のかゆみ、乾燥、しわ、しみなどを生じます。

かゆみ、手荒れ、ニキビ、脱毛、しみ、白斑、二枚爪、敏感肌、金属アレルギー、あせも、神経痛、むずむず感覚は、
鉄不足であることを血液検査結果より、よく経験します。
患者さんには鉄やその他の栄養と皮膚の関わりを説明し、栄養補給をおすすめしますが、
「皮膚=アレルギー・乾燥=ぬり薬」
という世間の方程式はそう簡単には変えられないようで、
やはり魔法のように効くぬり薬を多めに求める傾向が強いようです。

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