こんにちは、院長の栗木安弘です。
糖尿病は、血糖値を下げることの主眼が置かれて、医師も患者さんも血糖値やHbA1cをみて一喜一憂します。しかしそこには、血糖値が高くなる理由や血糖値が下がらない理由はあまり追求することはありません。
血糖値というのは食事や運動の影響以外に、
①膵臓のβ細胞からのインスリン分泌
②ブドウ糖の細胞への取り込み
により調整されます。そしてその機序にはさまざまな栄養が関与します。
また糖化による酸化ストレスが血管障害が合併症につながりますので、抗酸化対策も必要となります。
病院勤務の頃は、血糖コントロールは良好、お酒もタバコもやらないのに、
足の傷が治らない、足の切断、皮膚トラブル、心筋梗塞や脳梗塞、透析に発展
という方はたくさんおられました。
まぁ糖尿病専門医でない皮膚科医の私がこんなことを言っても誰も耳を傾けてくれませんが、糖尿病も糖質を含めた栄養代謝を理解して治療を組み立てて行かなければ、血糖コントロールだけでは合併症は増え続けるでしょう。