ブログ

2022.04.13

イボ栄養対策

こんにちは、院長の栗木安弘です。
イボに対しては、液体窒素処置が一般的な対処法ですが、
頻回の通院や、処置時の痛みから、治療が困難な方も少なくありません。
イボは、ウイルス感染による表皮角化異常ですので、採血結果などを参考にして、
 ウイルスに対してはオリーブ
 角化異常に対してはビタミンA・D、亜鉛
などをおすすめしております。
私自身も以前、おでこにイボ(扁平疣贅)がありましたが、サプリメントを飲むようになっていつの間にか消えておりました。なかなかよくならないイボには栄養対策を2〜3ヶ月限定で集中的に試してみるのもいいかもしれません。

2021.11.29

フケ症の科学

こんにちは、院長の栗木安弘です。

職業柄、スーツの襟や肩にフケがついている方に目がいきます。
フケ症は脂漏性皮膚炎と呼ばれ、日常的によくある皮膚疾患です。
原因として、皮脂過剰およびマラセチア増殖、ビタミン不足などが挙げられます。
しかしこうした追求はあまり行われず、ひどい時はステロイド外用、軽症は抗真菌剤、おまけのビタミン剤というのがお決まりです。

フケ症を栄養的に理解すると、
 糖質、飲酒、ストレスによるビタミンB群不足
 皮脂の酸化には抗酸化力低下
 乾燥型のフケ症は角化異常(ビタミンAや亜鉛)
などが考えられ、血液検査で追求するようにしています。(マラセチアの有無は真菌検査)
頭は薬が塗りにくいし、外用やめると再発の繰り返しです。
個人的には食事の見直し、良質のサプリメントによるフケ対策をお勧めしております。

2021.10.06

かゆみのない生活

こんにちは、院長の栗木安弘です。

かゆみのない生活が理想ですが、体のサインであるかゆみはなかなか無くすことは難しいようです。
それでもある程度抑えないと、
 仕事や勉強がはかどらない、眠れない、イライラ
の原因となります。

かゆみに対しては、抗アレルギー剤ですが、眠気や倦怠感などの副作用もありす。
コラーゲンを補充することで、かゆみが抑制される報告もありますので、
 ①コラーゲンの糖化を抑制するための糖質制限
 ②コラーゲンの材料である(鉄やビタミンCやアミノ酸)
の補給となります。逆に言えば糖質過剰や栄養障害で容易にかゆみが起こります。
またカルシウムやマグネシウムもヒスタミンを抑制します。
かゆみは我慢できません。掻いても直ぐに回復するような丈夫な皮膚を保つことが重要です。

2021.06.14

アトピー性皮膚炎と栄養療法

こんにちは、院長の栗木安弘です。

開業した理由の一つが、「アトピー性皮膚炎を治したい」ということでした。
勤務医時代は、なかなかよくならないアトピーに対しては、漢方薬、和食中心、金属アレルギー、純石鹸生活、オゾンやダニ防止布団、塩素除去など、をいろいろ試しましたが、結局たどり着いたのが栄養療法でした。
現在クリニックでも栄養療法を実践されているアトピーの患者さんは大勢おられます。(長い方では10年)
アトピーでの栄養療法の基本は、食事の見直し、
タンパク質、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、鉄などの栄養補給と慢性炎症対策(主に胃腸)です。
アトピーの標準治療は誰でも同じですが、栄養療法は患者さんの皮膚の状態や血液検査や遅延型食物アレルギー検査の結果、そして予算によって優先させる栄養アプローチは異なります。また薬剤と異なり安全性も高く、根気よく継続することをお勧めしております。

2021.04.28

うっ滞性皮膚炎

こんにちは、院長の栗木安弘です。

通常、湿疹というのは外側からの刺激がほとんどですが、うっ滞性皮膚炎は下肢静脈瘤によって、皮膚の血流やリンパの停滞に伴う老廃物の沈着や排出障害によって、かゆみや赤みや色素沈着を生じる一風変わった湿疹です。
この疾患から、
 ①湿疹の原因は皮膚の内側
 ②皮膚は排泄器官
であることが分かります。
下肢静脈瘤に限ったことではなく、貧血等で皮膚の血流が悪かったり、便秘等で老廃物が蓄積すれば、うっ滞性皮膚炎と同様の機序で湿疹が起こると考えます。
原因不明の湿疹、頑固なかゆみや色素沈着は、貧血や消化管の改善も必要となります。

2020.12.16

手荒れと栄養

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近ではアルコール消毒の影響で、手荒れの患者さんが多く来られます。
手荒れの多くは、
 ひどい場合にはステロイド外用剤
 カサカサの場合には保湿剤(ヒルドイド)
 ひび割れはステロイド含有テープ
というのがワンパターンで処方されます。
こうした治療で一旦軽減しますが、職業性であることから繰り返すことが多く、特に美容師さんは症状がつらすぎて転職される方や、半分諦めモードで上記のぬり薬だけ求める方もおられます。
しかしよく考えれば、同じ環境や職場でも手が荒れない方もおられるように、発症は個々の皮膚のバリア機能の違いで、やはり体(皮膚)の栄養状態が左右します。
手荒れでお悩みの方は、まず食事を変えて、至適量の栄養補給を行うことです。
特に女性の場合は貧血や鉄不足の改善は必須です。
これらを続けることで、完治は難しいかもしれませんが、悪化しにくく回復も早くなります。

2020.10.08

慢性じんましん

こんにちは、院長の栗木安弘です。

こちらの疾患も原因不明のことが多く、最近では生物学的製剤なども応用されていますが、
多くはじんましんを抑える抗アレルギー剤が長期間ダラダラと処方されています。
個人的に慢性じんましんの原因として、
 ①遅延型食物アレルギー
 ②ビタミンD不足をはじめとする栄養障害
を考えて検査を行います。
対策としては、グルテンやカゼイン除去、消化吸収力のアップ、至適量の栄養摂取などで、それらに適したサプリメントをお勧めしております。
内服すれば消えることも多いため、「サプリメントまでは…」という患者さんも少なくありませんが、やはり色々精査して指導することが重要です。

2020.09.03

氷山の一角

こんにちは、院長の栗木安弘です。

私もそうでしたが、多くの方は、
 皮膚に変化がある場合には皮膚の病気
 全く何もない場合には健康な皮膚
ととらえています。
しかし、栄養療法を勉強するようになって、皮膚を作る材料(栄養)が足りないと、皮膚の変化を生じることを理解しました。
ほとんどの方が栄養障害ですので、多少のかゆみや皮膚の変化は誰でも起こります。
しかも、気温や湿度、気圧、病原菌、化学物質、汗、金属、ゴム、アルコールなどさまざまな刺激が合わさって、その変化は一層目立ちます。もちろん放っておいても治りますが、治らないのは栄養の問題が進行していると判断します。

皮膚の診断も必要でしょうが、皮膚は氷山の一角です。
実際は、ブツブツ、赤い、毛細血管拡張、かさかさ、ひび割れ、ジクジク、ゴワゴワ…
など目に見えているのは皮膚の変化です。皮膚科医はこうした変化をよく観察して、水面下でどのようなことが起こっているのかを理解することです。

2020.05.20

最近の患者さん

こんにちは、院長の栗木安弘です。
最近はコロナの影響で、
 マスクにかぶれる方
 アルコール消毒や手洗いで手荒れが悪化する方
が増えています。
一般にはステロイド外用や頻回の保湿が勧められますが、皮膚のコラーゲン強化も有効です。
 コラーゲン合成は、タンパク質、ビタミンC、鉄
 コラーゲンの強化や代謝には、亜鉛、ビタミンA
 タンパク質の代謝はビタミンB群
が必要となりますので、こうした栄養素が不足している方、特に女性では貧血や鉄欠乏の方は皮膚トラブルが生じやすくなります。

2020.04.15

処置係

こんにちは、院長の栗木安弘です。

今でもあるかどうか分かりませんが、
私が勤務していた大学病院の皮膚科には処置係という仕事がありました。
診察した先生からの処置を頼まれる係で、傷の消毒処置、変形肥厚した爪の処置や爪切り、魚の目の削り、かゆみ止めの注射、術後の抜糸、皮膚生検、化学療法、光線治療などが仕事です。
こうした仕事は皮膚科の下請けのようなもので、大抵は研修医や2〜3年目くらいの皮膚科医が担当します。私も2〜3年は処置係をやらされていました。
当然偉くなれば処置係は卒業しますが、開業医はそうは言っていられませんので毎日が処置係です。毎日、爪切りや爪削り、巻き爪の部分抜爪、タコや魚の目の処置(写真)、粉瘤切開のどれかをしています。
処置が面倒という皮膚科医もおられますが、治療効果を上げるためには薬を処方するだけでなく、こうした処置を積極的に行う必要もあります。

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