こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日は大阪で皮膚科地方会がありました。
多くの症例発表があり、私もフェリチンと鉄に関する発表をさせていただきました。
いつも学会に出席するたびに発表内容や質疑応答を聴くと、皮膚科だけでなく、学会全体がそうですが、
病理組織診断が正しいかどうか
手術などの治療内容の検討
薬(ぬり薬)をいかにうまく使うか
治療が適切であったかどうか
珍しい疾患
など病気や治療といった表にあるところばかりに注目されているなぁと思います。
その一方で、
病気がなぜ起こるのか?予防法
手術や治療の前の栄養管理
血液検査や基準値について
薬を減らす対策
食事と栄養と皮膚の関わり
などは臨床上は非常に重要なことにも関わらず、こうした発表や検討はあまりされないようです。
それが医学というものかもしれませんが、
各論(病気)だけではなく、もっと総論(病人)についても研究検討してほしいと願っています。