こんにちは、院長の栗木安弘です。
栄養療法を勉強した医師は既にご存知ですが、血液検査は、基準値がすべて正しいわけではありません。また結果というのは、採血手技や体位以外に、栄養障害、軽い炎症、軽い溶血、脱水等で、上昇低下するため、初回の場合には本来の数値が出ないことがよくあります。
これをマスクされたデータといいます。
この理論を理解した時、栄養療法ってすごいなぁと感じました。
マツコデラックスは明らかに脂肪肝体型ですが、実は血液検査結果は全く異常がないとおっしゃっています。これもおそらくマスクされた状態と推測します。
このご時世、マスクは必要ですが、血液検査に関してはマスクを外すことが重要です。
基準値の決め方やマスク理論が理解されるようになれば、病気の原因や病態の理解もグッと進んでいきます。
ただ一旦決められた血液検査項目や基準値を全面的に見直すことは手間と労力、そしてそれ以上に頭の固い医師の理解が必要となります。