こんにちは、院長の栗木安弘です。
皮膚を始め、さまざまな不調や症状、精神疾患、不妊、婦人科疾患、生活習慣病、がんなど病気の多くは栄養代謝異常が背景にあると考えていますので、診察時には、クリニックで血液検査を行うか、他院で行われた血液検査結果や健康診断結果があれば持参して頂くようにしております。
基準値からの判断は病気の見方なので、基準値内に入っておれば、医師でも患者さんでも、
「大丈夫」「健康」「治療はうまくいっている」と判断できます。
病気の診断や緊急処置の場合は基準値での見方でも構いませんが、各検査項目が体内の生化学的な代謝成分であることを理解すれば、深読みすることで、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン・ミネラル等の代謝異常が多くの方に認められるのが分かります。
さらに血液検査項目は、炎症、脱水、軽度溶血という影響で、本来の数値を正確に示さないということも理解しなければなりません。栄養アプローチを行うことで、炎症、脱水、軽度溶血がなくなってくれば、本来の値が判明してくるため、経時変化を見ることも重要です。
「これが正解」「正しい答え」のない血液検査の見方ですが、多くの疾患の病態改善に貢献できるため医療者にはぜひ理解して頂きたいと思います。
血液検査の読み方のセミナー
https://www.mssco.jp/pdf/basicseminer_2019804.pdf