こんにちは、院長の栗木安弘です。
日々の診療で患者さんの血液検査結果をみせていただくと、いろいろな情報が分かります。
ただし基準値だけの見方では病気の良し悪しだけで、
栄養状態を評価するためには生化学的な知識が必要です。
検査結果をじっくり見ながら、
「あぁーあれが少ない、これが少ないから、この皮膚症状か」
「脱水や炎症が少しあるなぁ」
「消化吸収が悪いなぁ」
「データが改善しないのは消化吸収が悪い、ピロリ菌かも」
「これはいろいろな要因が混じって正確なデータではないなぁ」
「どこかで出血しているかも」
というようにあれこれ推理していきます。
診察時には、できるだけこうした細かい部分も説明させて頂きますが、
多くの方は、
「こんな詳しく説明してもらったことはない」
「いつも問題なしと言われるだけ」
と驚かれ、納得されます。
検査結果を渡さない医師や、説明しても分からないと思っている医師もおられるようですが、
手間をかけて詳しく説明することで、患者さんって、案外自分自身の体について知りたがっているのだなぁと感じます。
病気の管理は医師の役割ですが、
自分の体の栄養状態は、食事や運動、サプリメントといった自己管理というわけです。