医師が語る栄養学
こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は、病気を治す立場の医師が「医師が語る栄養学」というタイトルで講演にされるというので心斎橋まで足を運びました。
講演内容としては、
5大栄養素について
各栄養素がどのような食材に含まれているのか
サプリメントの紹介など、一般向けのやさしい内容でしたが、
個人的には医師としてもう少し臨床に結びつけた内容がよかったなぁと感じました。
また医師としては、食事の見直しや食事で足りない部分をマルチサプリメントで補うという発想だけでなく、
各栄養素が生体にどのように作用するのか?
栄養素が疾患との関わり
血液検査の深読みによる栄養評価
栄養の消化吸収・代謝
という部分を理解し、テーラーメイドな分子栄養アプローチをすべきだと思いました。
バランスのよい食事?
こんにちは、院長の栗木安弘です。
テレビの健康番組をみると、
「バランスのよい食事」
「野菜をしっかり」
「サプリメントに頼らない」
といったコメントを医師や栄養士さんがよくされています。
しかしよく考えてみれば、
食材に含まれた栄養って産地や作り方によって違ってくるし、調理により栄養成分は失われます。
さらに消化吸収力は個人個人異なり、
胃酸が少ない人(あるいは胃酸抑制剤を飲んでいる)は、タンパク質をはじめビタミンやミネラルの消化吸収が悪くなるため、
バランスよく食事を摂ってもバランスよく栄養になりません。
少し脱線しますが、ご飯という主食を中心としたバランスのよい食事がそもそも糖質過剰ですが…
世間では、
食べたものあるいは、食材の栄養素がそのまま腸から吸収されているように思われていますが、
消化吸収や栄養代謝を理解すれば、こうした指導は全くナンセンスです。
食事を気を遣うのはとても大切ですが、まず見た目や味を楽しむもので、残念ながら十分な栄養は摂取できません。
マスコミから発信される栄養云々の情報にくれぐれも振り回されないようにしましょう。