サプリメントの理解
こんにちは、院長の栗木安弘です。
最近セミナー等でサプリメントについていろいろ教えていただきます。
サプリメントは、
違法な医薬品成分が含まれていたり、
表示している量が入っていなかったり、
原材料が粗悪、配合量が少ない、
胃や腸で解けずに、便からそのまま出て行ったり、
など、効果もなく法令違反の商品が少なくありません。
また海外から安いサプリメントを購入しておられる方もいますが、日本では違法の成分や医薬品成分が含まれていたりします。つまりサプリメントの世界は一応法律はあっても、何でもありのような状態と思われます。
こうした状況から厚生労働省でも注意喚起がなされています。
医薬品等の個人輸入について
医師のほとんどはサプリメントに否定的ですが、栄養療法で使われるサプリメントは市場に出回っている商品とは全く別物であり、子供から大人、妊婦さんにも安全に長期間使用することが可能で、血液検査で栄養状態を評価できる日本製のサプリメントとなります。
貧血と脂肪肝
こんにちは、院長の栗木安弘です。
病気全体におけるこの2つの疾患が占める割合は非常に大きいですが、
血液検査では正しく診断されていないことがほとんどです。
重症例は容易に診断できますが、
いわゆる隠れ貧血、隠れ脂肪肝が見逃されているケースが多くあります。
血液検査は、脱水、炎症、軽度溶血、栄養障害などの影響で正しい結果が出ません。
このことは多くの医師は理解していません。
ちなみに巨漢のマツコデラックスさんも血液検査は正常ということです。
https://ameblo.jp/healthy-diet-asuka/entry-12258203294.html
こうした影響が栄養療法で取り除かれていくと、見えなかった異常が現れてくることがよくあります。その代表的な疾患が隠れ貧血や隠れ脂肪肝です。
両者に共通しているのは鉄であり、前者は単に鉄不足、後者は鉄代謝異常となり、合併している場合もあるため、その評価はより複雑になります。
両者とも最終的には末梢組織である皮膚が鉄欠乏となり、皮膚のかゆみ、ぶつぶつした湿疹、ニキビ、かぶれ、爪の異常を訴えますが、当然ヘム鉄補給だけでは改善しないこともあります。
サプリメント外来
こんにちは、院長の栗木安弘です。
ぬり薬やレーザー・美容処置中心の皮膚科では、サプリメントは珍しいとは思います。
皮膚も含めて、体というのは日々の食事や栄養でつくられます。
ただし中には、食事で得られる栄養だけでは十分な機能(自然治癒力、恒常性)が保たれない方もおられ、そういった方は、体調不良や不定愁訴、精神疾患、皮膚トラブルを生じます。こうした症状を改善するには効率よく栄養摂取のできるサプリメントが必要となります。
サプリメントについては、
「科学的根拠が乏しい」
「肝臓が悪くなる、取りすぎると蓄積したり過剰症」
「そんなの飲まなくてもいい」
という理由の医師も多いようです。また皮膚科を受診される患者さんの多くは保険適応の薬(ぬり薬)を希望されることがほとんどです。
たかが皮膚されど皮膚です。
皮膚はなにかをぬっておればいいのかもしれませんが、それだけでは満足されない方、よくならない患者さんには、きちんとした説明のうえ、サプリメントを用いた栄養療法をすすめています。
サプリメントは誤解が多いようですが、私自身はもう10年ほどこれで健康に過ごさせていただいています。
プラクティカルセミナー
こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週日曜日は品川で今年最後の栄養セミナーがありました。
プラクティカルセミナーという栄養療法の実践的な内容で、ピロリ菌、甲状腺ホルモン、ビタミンD、美容皮膚科、サプリメントの解説など盛りだくさんの内容で非常に勉強になりました。
栄養セミナーに参加するたびに、栄養って大事だなぁと感じます。医療者だけでなく一般の方も、
栄養代謝に関する基礎知識
栄養と疾患の関わり
食事の摂り方
どのくらいの栄養が必要か
サプリメントについて
をある程度理解して、食事を変えたり、サプリメントを飲んでいただければ、健康な体、美しい肌、予防効果、治療の手助けや減薬だけでなく、仕事や生き方や社会全体がいい方向に変わって行くような気がします。
医療は新薬や診断治療技術などが進歩し、栄養は野菜中心、バランスのよい食事で人々の健康や予防治療効果を謳っています。しかしどうでしょう? アレルギー、糖尿病、がん、認知症、精神疾患、生活習慣病や国民医療費は年々増えていく一方です。
やはり従来の食事指導というものを見直し、治療には栄養(サプリメント)というものを活用する発想がこれから必要かと思われます。
血液検査の読み方アドバンス
こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週日曜日は栄養セミナーで、血液検査の読み方の応用編でした。
血液検査の栄養評価をもっと掘り下げて解釈するという内容で、
何回も参加をしているセミナーですが、今回も新しい発見と忘れていた知識の整理ができて非常によかったです。
しかも今回は一番前の席に座らせていただき、
演者の先生が目の前で、声がよく聞こえたのと、スライドがよく見えたので、少し得した気分でした。
栄養評価の出来る血液検査の読み方は栄養療法を学ぶ医療者にとって基本です。しかし臨床では基準値だけみて、病気があるかないかの判断しかしません。病気はなくても皮膚トラブルをはじめ、さまざまな訴えのある患者さんは非常に多くおられます。
講義を受けながら、
栄養アプローチで改善した症例を見させていただきますと、
薬ばかりだらだら処方する今の医療より、
「これが病気や病人を治すということだなぁ」
と改めて実感しました。
世界一安全な治療
こんにちは、院長の栗木安弘です。
栄養療法は、
科学的根拠やエビデンスがない
高額なサプリメントを売りつけている
というネガティブなイメージをお持ちのようですが、
ぬり薬やスキンケアでは皮膚症状がよくならず、最終的に栄養療法を求めてクリニックを受診される方も少なくありません。また薬を使うことが医療の基本であるため、医師の多くは治療に薬物を勧めますが、
薬の副作用や後遺症が心配、
どうしても薬に頼りたくない、
という方も栄養療法を希望されます。
先端医療、漢方治療、民間療法、
世の中いろいろな治療法がありますが、
栄養療法は、体に害を及ぼす大きな副作用の心配はなく、
老若男女問わず(妊婦も可)、誰でも長期に渡って継続できる治療となります。
栄養代謝やサプリメント、疾患と栄養について理解すると、
病気の治療だけでなく予防にも栄養が重要であり、サプリメントを用いた栄養療法が力を発揮します。
自身も栄養療法を始めて約10年が経ちますが、勤務医の頃よりも皮膚、心身ともにとてもよくなっています。(というか病気ができない)
栄養療法は予防や治療の一貫としてこれからも続けて行きますし、引き続き家族や親戚にも勧めたいと思います。
オーソモレキュラー一般講演会
こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は東京有楽町でオーソモレキュラー一般講演会の演者として参加させていただきました。
猛暑の中、会場には大勢の方が集まっていただき感謝感謝でした。
私以外に分野の異なる医師が疾患別にオーソモレキュラーの取り組みや症例紹介をされており、自身も非常に勉強になり、オーソモレキュラーの奥の深さと医療における必要性を益々感じました。
保険診療の中心の医療ですが、医療が発展しているにも関わらず医療費は年々上昇し、病気は一向に減りません。薬の使い方、新薬や新たな治療法に期待するのも良いでしょうが、
もう一度自身の食生活や栄養状態に周囲に目を向けることも重要です。
講演会の中でも強調させていただきましたが、
何を食べるかも必要ですが、どのような栄養をどのくらい摂取しなければならないかを理解して実践することで心身や生き方まで変わります。
消化管と皮膚
こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週日曜日は品川で栄養セミナーでした。
消化管と皮膚というテーマで、自身もクリニックで実践している内容やノウハウをご紹介させていただきました。
皮膚のトラブルをお持ちの方のほとんどが、何らかの栄養の問題があり、その一因が消化吸収にあります。皮膚を根本的によくするためにはやはり消化管アプローチが皮膚科診療は必要となります。
しかし実際は、皮膚科を受診される多くの方は、内臓云々よりも、
一発でかゆみが取れる塗り薬
魔法のようにきれいになるクリームや塗り薬
といったところを期待されます。まして食事や保険の効かない高額なサプリメントを飲んで皮膚をゆっくり直すという発想は栄養療法をご存知ない患者さんはなかなか理解しにくいところです。
塗り薬も否定はしませんが、
「塗るのをやめると出て来た」
「塗り薬が合わない」
「塗れない、続かない」
「薬を使いたくない、頼りたくない」
という方は皮膚に対する見方や発想をを変えることが必要であり、
できるだけこうしたお手伝いができるような皮膚科診療を目指したいと思っています。
おまけのビタミン剤
こんにちは、院長の栗木安弘です。
数年前にも学会発表しましたが、ビタミン剤を処方する場合、
多くはビタミンの過不足は評価せず、症状から判断され、
治療の足し、副作用もなく効けばラッキー
という感覚で、処方されることがあります。
自身も以前はそういった感覚に加えて、“保険適応がある”ということからサプリメントよりも保険のビタミン剤がベストであると思っていました。
しかし、栄養療法を理解すれば、
ビタミンB群は合成より天然で8種類全て摂取する方が効果的
ビタミンB群の活性には核酸が必要
保険のビタミンEは合成で代謝されない
ビタミンC単独よりはビタミンPやαリポ酸と同時摂取が有効
などなど、単体の合成ビタミンよりも、きちんと作られた天然サプリメントの方が圧倒的に効果があることがわかります。
さらにビタミン剤の歴史は古く、約40年前に承認されたものが多く、栄養代謝が解明されれば改良されてもいいはずですが、コストもかかるし、特許が得られないことから、当時作られた内容のままです。
診療では保険の安いビタミン剤を希望される方や、おまけ感覚で処方する医師もいますが、やはり栄養代謝を理解した医者としては、効果や体に対する働きから考えるとサプリメントの方がベストとなります。
栄養療法の理解を
こんにちは、院長の栗木安弘です。
栄養療法(オーソモレキュラー)を学んでいくと、栄養の重要性をつくづく実感します。
医学的にも、病気と栄養は関わりの深いものですが、
残念ながら、
医学会では診断(疾患)や薬の効果・使い方をばかりが重視され、多くの医師は栄養やサプリメントにはほとんど関心を示しません。
特に学会に参加するとこうした傾向を強く感じます。
また採血結果を見れば多くの方が栄養障害があることは明白ですが、これまた基準値だけでしか判断されないため、ほとんどが見逃されているようです。
糖尿病、高脂血症、アレルギー、精神疾患、自己免疫疾患、免疫低下、動脈硬化、がん、皮膚トラブル、一部の感染症など、ありふれた疾患でもこれといった原因が特定できず、「薬物により症状を抑え、検査異常を無理やり是正」といった対症療法ばかりで、結局薬を一生飲み続けることとなります。
薬も必要でしょうが、長期服用にて栄養障害を生じ、その結果、かゆみや皮膚トラブル、様々な不調や新たな病気の発生、老化促進に繋がります。そういった意味でも栄養療法(オーソモレキュラー)を併用することで体質改善、治癒力アップ、減薬などが期待できます。(医療費削減にも繋がります)
先日のTV番組で娘のアトピーで食事や栄養に関心を持つようになった田舎暮らしの自給自足夫婦が紹介されていました。世間一般には食べ物で身体を良くすることを言われますが、個人的にはもう一歩進んだ栄養療法(オーソモレキュラー)に取り組んでいただくことで、大袈裟かもしれませんが、病気や心身の不調だけでなく、不妊や介護や子供(不登校等)の諸問題など多くの社会問題が解決するような気がしてなりません。
今月、待望のオーソモレキュラー入門が発売されます。この本をきっかけに多くの方のオーソモレキュラーの素晴らしさを理解していただきたと思います。