新栄養医学ガイドブック
こんにちは、院長の栗木安弘です。
栄養療法に出会った時は、今みたいに栄養療法の本は多くなく、
溝口先生が書かれた本とこちらの本くらいで、何回も読み返して勉強をしていました。
本書は各栄養素別と疾患別に書かれており、一般の方でも分かりやすい内容となっています。
何度か改訂されており、その都度購入していますが、
以下の文章は変わらず同じで読むたびにいつも考えさせられます。
『「健康で長生きするためには、経済的な裏づけが必要だから」と寝る間も食事する時間も惜しんで一生懸命はたらき続けたりします。あげくにそのストレスや身体への負担から健康を損ない、病気になるという皮肉な結果を招いたりするのです。』
なんか、真面目に生きてる方が病気になる悲しい世の中ですが、その解決策は栄養だと思います。
栄養療法は素晴らしい
こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は久しぶりの栄養セミナーでした。
テーマはタンパク質とビタミンB群で、自身も講師として日頃診療で行っている内容をご紹介させて頂きました。
また私以外の講師の先生方や参加された先生方のお話を聞くと栄養療法はまだまだ奥が深いと感じました。
蒸し暑い日でしたが、内容の濃い長い1日でした。
次は皮膚科の学会に向けて発表準備をしたいと思います。
栄養の勉強会
こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日は久々の神戸での栄養療法セミナーでした。
参加の多くは兵庫県で栄養療法をされている医師が多く、
私は僭越ながら講師をさせて頂きました。(主に消化吸収とそのサプリについて)
その後は、仲の良い先生方と栄養について楽しく親睦しました。
栄養療法に取り組むきっかけはさまざまですが、
医師は多くは現代医療に疑問や問題意識を抱いておられます。
こうした日々の診療の解決のヒントが栄養によって得られます。
私が出会った数十年前に比べて栄養療法に取り組む医師も多くなりましたが、医学会では栄養を治療に応用する発想はまだまだ乏しいようです。
研修医
こんにちは、院長の栗木安弘です。
この時期は多くの研修医が就職されます。
私も医者になった頃は、医療に理想を描いていました。
しかし、実際の医療に携わっていきますと、理想とは程遠い現実を突きつけられることばかりです。まぁどんな社会もそうですが「納得できない」「おかしい」ことはいくらでもあります。ただ、ペイペイの医師は他にこれといった医療技術や治療法もありませんので、決められた治療方針に従うしかできませんでした。
特に大学病院は、重症や難病など手に負えない患者さんが多く受診・入院されることが多かったです。そのため、「ガイドラインに沿った標準治療」「徹底したカルテ記載」が中心で、
患者さんのためというよりは医者の保身のための医療という感じが強かったです。
それはそれで得たものはありましたが、治療の危険性や副作用を強調するあまり、患者さんに安心感を与えることがほとんどなかった気がします。
医療は曖昧なことが多く「絶対、大丈夫」「治ります」というのは言えません。
しかし、栄養療法を学ぶようになってから、病気や医療に対する考え方が大きく変わったような気がします。
口コミ
こんにちは、院長の栗木安弘です。
時々他院の口コミを拝見します。
評価が高いのが大半ですが、低い場合は受付や医者の態度以外に、
「皮膚をあまり見ない」「詳しい説明がない」というコメントが多く見受けられます。
これは、医者が病気の成り立ちをあまり理解されていないだけでなく、医学教育や医療システムにも問題があると思います。
栄養療法ではサプリメントの使い方を学ぶのではなく、栄養の正しい知識や病気の関係を理解していきます。こうした知識を得ると、皮膚は内臓(栄養)の表れであることが日々の診療から大いに実感します。
ただ治療となれば、患者さんが期待するお手軽な塗り薬や保険薬ではなく、
食事やサプリメントを武器にするため時間と手間とお金がかかります。
こうしたことを理解して納得しなければ、
「高いサプリを売り付けられた」と口コミに書かれる可能性もあります。
サプリの山
こんにちは、院長の栗木安弘です。
今はもう少し増えていますが、毎食後このくらいのサプリメントを飲んでいます。
これだけたくさん飲むと、「胃があれる」「肝臓に負担がかかる」
とお思いの方も少なくありませんが、
十数年飲んでいますが全くそのようなことはありません。
栄養療法は治療法ですので、ある程度多く摂取しないと効果がでません。
そのためサプリメントは吐いても飲むことをお勧めします。
しかし薬剤だと話が違ってきて、
多過ぎると胃炎や肝障害だけでなく、生死に関わることになります。
また正常な代謝を阻害するため、長期服用は栄養の問題も生じます。
多くの方は当たり前のようにあれこれ薬を飲んでいますが、
栄養の摂り過ぎよりも、薬の飲み過ぎをもっと心配すべきです。
海外サプリ
こんにちは、院長の栗木安弘です。
インターネットで海外製の安価なサプリメントを購入されている方も少なくありません。
しかし最近ニュースなどで取り上げられているように、
海外製品は、日本では使用できない成分や微量な医薬成分(蛋白同化剤、興奮剤)が含まれていることもあり、肝障害等の有害事象例も多数あります。
以前、栄養セミナーで厚労省の健康食品担当の弁護士さんが輸入商品の7割くらいが何か問題があるとおっしゃっていました。
最近はキレート鉄による鉄過剰や肝障害も増えているようです。
やはり口に入れるものなので安易に安いからといって飛び付かず、
GMPや出所がはっきりした日本製で天然に近いもの、
そして医師の管理下のもと、血液検査にきちんと反映できるサプリメントがベストとなります。
サプリ代
こんにちは、院長の栗木安弘です。
クリニックで栄養療法を実践されている患者さんのサプリメント代は平均は1〜3万/月というところです。もちろん、
栄養療法やサプリメントに大変興味がある
早く症状や病気を改善したい
病気の予防、アンチエイジング
など、目的によって異なりますが、なかには10万前後/月の方もおられます。
私自身は栄養療法が半分趣味ですので色々飲んでいます。
また新しいサプリメントも安全な人体実験と思って一通り試しています。
車や洋服や旅行、健康診断や人間ドックなど、何にお金をかけるかは個人の自由ですが、
私自身は筋トレ代も含めて、予防や見た目にお金をかけたいと思います。
症例セミナー
こんにちは、院長の栗木安弘です。
日曜日は大阪で栄養の症例セミナーがありました。
テーマは不定愁訴で、3名の講師の先生がご登壇されお話を伺いました。
不定愁訴で多いのが疲労感で、ビタミンB群や鉄が重要であることを改めて認識しました。
また巷で勧められているキレート鉄による鉄過剰も紹介され、
安価な海外製サプリメントはやはり注意が必要だと感じました。
大阪開催でしたので、関西で栄養療法を実践されている第一線の先生ばかりでした。
いつも思いますが、皮膚科ばかりでなく違う分野の先生方と交流したり意見交換することは、栄養だけでなく普段の診療にとても役に立ちます。
古典的栄養学
こんにちは、院長の栗木安弘です。
従来の栄養学の考え方は、
栄養は食事が基本(カロリー中心やバランス)
ビタミンの欠乏症は今の世の中少ない
水溶性ビタミンは多く摂取しても尿から排泄するので無駄
脂溶性ビタミンは過剰症に注意
という古典的栄養学ですので、ビタミン補充は保険適応のビタミン剤で十分であり、サプリメントに対しては消極的あるいは否定的です。
分子栄養学は古典的栄養学とは全く異なり、サプリメントを用いてより多くの栄養を摂取します。栄養の摂りすぎを懸念されますが、細胞や組織の機能を回復させる適正量(至適量)という考え方です。
最近購入した書籍ですが、いくつか勉強にはなる点はありましたが、ご年配の医師が書かれているのもあって残念ながら古典的栄養学が基本の内容でした。