こんにちは、院長の栗木安弘です。
昨日は品川で栄養セミナーがあり、今年最後のセミナーということで参加致しました。
今回は全国で栄養療法を実践されている先生方の、
栄養療法の取り組み、改善症例、苦労話、ノウハウなどを紹介する内容でした。
毎回こうした企画に参加すると栄養療法が全国に広がっているなぁという印象を強くもちますが、
やはりまだまだ、
「検査は異常がないので問題なし」
「原因不明なので心療内科に」
「サプリメントは飲まない方がいい」
など栄養療法は医師の理解の得られない部分のあるようで、いかに理解していただくかが今後の課題となりました。
とくに皮膚科の場合、医師も患者さんも何かを飲んで皮膚を治すというのがメインではありませんし、
栄養やサプリメントで皮膚を治すと言う発想はほとんどなく、よけいにハードルが高いと思っています。
まずは、血液検査の基準値の理解、栄養と皮膚疾患、サプリメントの理解が必要で、
皮膚科学会等でアピールをしていますが、
珍しい症例、難渋した症例、研究ばかりの学会では皮膚と栄養に関する演題はほとんどなく、アウエイ感満載ですし、
栄養に関する内容を、学会に合わせて学術的に難しくすれば理解しにくいし、
一般向けに簡単にすればチープで科学的ではないと批判されるため、
資料やスライド作成はこのバランスが難しいと感じます。(しかも7分という時間制限もあります)