C1000+B
こんにちは、院長の栗木安弘です。
クリニックで扱っているビタミンCのサプリメントです。
この中にはビタミンCが1000mg入っています。(国で決められた推奨量は100mg)
ビタミンCは、
皮膚や粘膜や骨のコラーゲン合成
感染症予防、免疫強化
活性酸素に対する抗酸化
がん抑制、便通改善
などの効果が知られています。
皮膚のコラーゲンが健全ならば、かゆみや敏感肌の軽減、乾燥やしわ防止につながります。
サプリメントにはビタミンB群だけでなく、アレルギーやかゆみ抑制効果があるビタミンP(ヘスペリジン←みかんの皮に含まれた成分 )も含まれていますので、頑固なかゆみにもC1000+Bが効果的です。
1日1〜3本が目安ですが、かゆみや便通が気になれば3〜4本くらい一気飲みしています。
ビタミンCの知識
こんにちは、院長の栗木安弘です。
たまには栄養のことも書かないといけませんね。
ビタミンCは抗酸化作用やコラーゲン合成など体にさまざまな効果が知られていますが、多めに摂取しなければその効果は発揮できません。
日本のビタミンC所要量は100mg/日ですが、栄養療法で使用する場合には2000mg以上/日は必要とします。(個人的に無制限だと思います)
自身の経験でもビタミンCを大量摂取した場合、皮膚の乾燥も少なくなり、すべすべした感じになります。
保険適応のシナールやアスコルビン酸でも構いませんが、シナールは錠剤なので飲みにくい、アスコルビン酸は味が酸っぱい、というデメリットがあります。また栄養代謝を考慮すれば、ビタミンCの効果を助けるビタミンPやαリポ酸が含まれている方が効果的です。
ビタミンC不足は血液検査では評価は難しいですが、ビタミンB群同様に消費が激しいため、かゆみ、乾燥、シミ、ニキビ、風邪、ストレス、便秘、炎症症状の強い方、倦怠感のある方は、常に必要な栄養となります。
コラーゲン合成
こんにちは、院長の栗木安弘です。
コラーゲンの材料は、タンパク質、ビタミンC、鉄
であることは意外と知られていませんし、皮膚科医もご存じの方は多くありません。
私も栄養療法を勉強するまで知りませんでした。
コラーゲンは皮膚の70%を占め、皮膚のハリや弾力性に関わる重要な成分です。
当然少なくなればしわやたるみが目立ってきます。
さらにコラーゲンが少なくなれば、皮膚が薄くなったり、かゆみ神経が表面まで伸びてきますので、
軽微な刺激でかゆみが生じることもよく経験します。
さらに表皮の角化にも影響を与えます。(乾燥肌や角化異常)
とくに頑固なかゆみについては、あれこれぬり薬やかゆみ止めを変えるのではなく、
一度採血で栄養の評価を行い、
タンパク質、鉄、ビタミンCをたくさん摂取する(できればサプリ)ことをおすすめします。
皮膚の中心は一番外側にある表皮として考えられ、
表皮内ケラチノサイトの研究が多いようですが、私自身は真皮コラーゲンが主役だと思っています。