ブログ

2025.04.16

IgA

こんにちは、院長の栗木安弘です。

免疫力をアップさせるためには、免疫グロブリンであるIgAが重要であることをTVで紹介されていました。加えて、「IgAを増やすには食物繊維やヨーグルトに摂取が有効」
とお偉い先生がおっしゃっていました。
しかし、IgA産生にはグルタミンとビタミンAというのは栄養療法では当たり前のことです。IgAに限らず、病気や健康に関しては、体の仕組みや生化学をきちんと理解した上でのコメントが必要ですが、多くは論文ばかりの研究結果を鵜呑みした専門家コメントが多いなぁと感じます。

2025.04.05

全身を診る皮膚科

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚科というのは皮膚だけしか見れないと思われ、大学病院の時も重症の皮膚疾患や術後の全身管理は内科や外科にサポートしてもらうことが度々ありました。そういった経緯から私自身は医者なのに皮膚しか診れない皮膚科に劣等感を感じていました。
局所対応は良い意味としては専門性が高いと言えますが、最近は美容ばかりで益々「木を見て森を見ない」対応が目立ちます。

皮膚というのは内臓の異常を敏感に反映します。
そのため皮膚トラブルには体の内側の対応が同時に必要かと思います。
内臓は内科の役割とお思いですが、その多くは決められた薬物治療ばかりです。
栄養療法では内臓疾患と栄養との関わりを随分教えてもらいました。
内臓疾患はたくさんあり、皮膚とも関連性はありますが、少なくとも、貧血、肝臓、消化管の病態把握と対応が皮膚科医には必要かと思っています。

2025.03.10

皮膚は教えてくれる

こんにちは、院長の栗木安弘です。

最近は皮疹を詳しく観察せず、電子カルテや検査結果ばかりを見ている皮膚科医も少なくありません。私が研修医だった頃、ひたすらカルテ記載ばかりを行って全く患者さんと目を合わさない先輩皮膚科医も何人かおられました。

皮膚科の基本は皮膚の状態を詳しく観察することです。
そこから得られる情報は無限ですが、多くの皮膚科医は病気だけしか見てません。
日々の食事から作られる皮膚は栄養のあらわれで、賢い鋭敏な皮膚はその異常(栄養障害)を皮膚の変化として知らせてくれます。栄養障害は内臓疾患にもつながるため、皮膚から内臓疾患が見つかるケースもあります。
皮膚疾患の適切な診断も必要でしょうが、皮膚の変化がなぜ生じているかを皮膚科医は理解すべきです。

2025.03.03

学会発表をしてきました。

こんにちは、院長の栗木安弘です。

今回はフェリチンに関する内容でした。
発表後の感想としては、フェリチンも含めて鉄と皮膚に関しては皮膚科はまだまだ理解されていないことと、医師は病気の診断や薬物治療ばかりで栄養についてほとんど関心がないということを実感しました。
学会はお若い医師は原稿を読むだけの練習、年配の医師はお仲間同士のおめでたい集まりであると今回参加して感じました。それにしても医者ってはなぜこんなに話が長いのか聞いていてイライラしました。
一応医学の発展という名目の学会ですが、今回はもう500回以上開催されていますが、毎回同じような内容の発表ばかり、医療費も病気もどんどん増えており、いつも申し上げているように学会の在り方を見直す必要があるかもしれません。

2025.02.22

体の仕組みを理解した皮膚科診療

こんにちは、院長の栗木安弘です。

栄養療法で学んだことの一つは体の仕組みでした。
これは生化学や生理学であり、医学部では1〜2年の時に講義で受けました。
しかし真面目に授業を聞いておらず、試験だけの一夜漬け暗記でしたので全く理解していませんでした。
医者になって臨床を学ぶようになると、診断法や治療法ばかりを追求して、肝心の病気の原因に関しては、多くの医師がそうであるように難しいことは研究者任せという状態でした。
栄養療法に出会って、病気と栄養の関わりを学んでいくと、
「もっと体の仕組みや病気と栄養の関係を知りたい」と思うようになりました。
私自身、皮膚の変化というのは全ては内臓の異常だと思っています。
皮膚トラブルも体全体を把握した対応をしたいと思っていますが、皮膚科医のほとんどはこうしたことに興味を示されないと思います。

2025.01.27

モイゼルト講演会

こんにちは、院長の栗木安弘です。

土曜日はモイゼルト軟膏の勉強会でした。
たまに難しい研究内容を拝聴すると頭は混乱しますが、とても勉強になります。
今回はモイゼルト軟膏の抗菌ペプチド効果やタイトジャンクション修復や抗酸化作用など、モイゼルト軟膏の新たな可能性を感じました。
こうした効果はビタミンDにもあって、アトピーに対してはモイゼルト軟膏外用とビタミンD内服も相乗効果が期待できるかと思いました。

2025.01.17

震災の日

こんにちは、院長の栗木安弘です。

今日は阪神淡路大震災から30年目の日です。
当時は医者になったばかりで、皮膚科医ではなく救命センターでの研修期間中でした。
そんな時に災害医療というのものを経験しました。
そういったことを踏まえて、一時は皮膚科を辞めて救命救急への転科も考えていました。
あれから30年、紆余曲折ありましたが、
栄養療法に出会って皮膚科を選択してよかったなぁと思っています。

2024.09.04

多剤併用

こんにちは、院長の栗木安弘です。

循環器疾患や透析をされている患者さんは、数え切れないほどの薬を処方されていることがよくあります。「病気が多いと薬が増えるのが当たり前」と医者になった頃は思っていました。
栄養療法を学ぶようになり、
 薬によって栄養障害を生じ、栄養障害が新たな疾患の発症となる
 薬を効果を上げたり、解毒には十分な栄養が必要である
というように薬の新しい作用や捉え方が随分変わりました。

書店では『薬で病気になる』『飲み続けていけない薬』というタイトルの書籍を時々見かけます。
医師も含めて薬に対する絶対的な信用をお持ちの方はこうした内容を間に受けないと思いますが、栄養療法を学ぶとまんざら嘘ではありません。
個々の疾患や症状に対する薬の処方は正しいですが、多すぎる場合には多剤による影響や栄養障害(→皮膚トラブルに)もそうですが、「これはおかしい」と思うことが重要です。

2024.07.30

保湿する力

こんにちは、院長の栗木安弘です。

皮膚というのはクリームや乳液で保湿をすることが常識のようです。
しかし、皮膚の機能をきちんと理解すれば、皮膚には保湿力が元々備わっています。
皮膚を覆っている皮脂膜は天然クリームであり、皮膚の水分を保ちます。
洗いすぎや擦りすぎると皮脂膜が取り除かれ、皮膚がつっぱったり、カサつきます。 
そのため、①過度な洗浄を減らし擦りすぎない、②皮膚の機能に必要な栄養
が皮膚の保湿力を高める対策となります。
もちろん、皮膚が乾燥している時には一時的に保湿は必要ですが、過度な保湿は毛穴のつまりやかぶれの原因となります。

なんでもかんでも保湿ですが、皮膚の症状、肌質、部位、年齢、季節によって本当に保湿が必要かどうかを皮膚科医は見極める必要があります。
これは保湿剤に限ったことではなく、栄養療法を学んでいくと無駄な薬を処方されている方が多いなぁと感じます。

2024.07.05

皮膚だけでなく

こんにちは、院長の栗木安弘です。

親しい内科の先生は、「皮膚科ってすごいなぁ」と称賛して頂くこともありますが、
私自身は局所対応しかできない皮膚科にコンプレックスを持っています。

褥瘡や熱傷の処置や皮膚手術は形成外科、
膠原病は免疫内科、子供のアトピーは小児科など、皮膚科の出番は少なくなりつつあり、益々塗り薬や美容処置やレーザーといった表面だけの対応となっています。
さらに皮膚科、耳鼻科、眼科はマイナー系と呼ばれ、その中でも皮膚科は内科や外科でも対応可能ですので、皮膚科の地位はマイナーでも最も低いと感じています。

約17年ほど栄養療法を学んでいますが、その多くは体の仕組みや栄養代謝、内臓疾患と栄養の関係についてです。私は内臓疾患の薬物治療は分かりませんが、栄養療法によって内臓の異常を是正することが、皮膚を改善させるポイントと考えています。
6年かけて医学を学んで医師になったからには、シミやニキビだけでなく、もう少し病気の本質を追求した対応をしたいと思っています。

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