コロナ騒ぎ
こんにちは、院長の栗木安弘です。
毎日「どこどこで何人感染者がいた」「死者数」「休校やイベント自粛」ばかりです。
こんな言い方をすると不謹慎と思われるかもしれませんが、
ただのたちの悪い風邪なのになぜこれほどまでに大騒ぎするのか不思議です。
やはりワクチンや治療薬がない未知のウイルスということと、
SNSでのさまざまな情報や不安を煽るマスコミの影響が大きいかもしれません。
何回も言いますが、コロナウイルスも含めて風邪ウイルスのほとんどは特効薬はありません。さらに付け加えればインフルエンザの薬もウイルスの増殖を抑えるだけ、最終的には自身の免疫力で治ります。
8割は症状が現れず、治っている方も大勢、検査陽性率も50〜70%です。
やるべきことは検査や自粛ではなく、通年通りのインフルエンザ対策です。
何でもそうですが、普段から備えや予防が大切です。
コロナウイルスについて
こんにちは、院長の栗木安弘です。
新型コロナウイルスは元々風邪ウイルス(コロナウイルス)が変異したもので、感染力はインフルエンザと同じか下くらいです。そのためご存知のように通常の風邪と同じで、感染しても症状の出ない方、自然治癒する方もおられます。ただし風邪同様、高齢者や持病をお持ちで免疫力の低下した方は重症化することがあります。
新型コロナウイルスは、ワクチンもや特効薬もないことに不安や恐怖を感じておられますが、よく考えれば風邪には特効薬はなく、解熱剤、咳止め、去痰剤などの対症療法だけで、最後は自然治癒していきます。
あまり大騒ぎをせず通年の風邪やインフルエンザ対策で良いと思います。
風邪は昔から「十分な栄養と安静」とされています。
十分な栄養摂取で免疫力を上げることで感染予防や悪化防止につながります。ただ医師や専門家が勧める「バランスの良い食事」「野菜中心」「カロリ中心」だけでは難しいためここは栄養療法をお勧めしたいと思います。
患者会
こんにちは院長の栗木安弘です。
土曜日は乾癬の講演会に参加致しました。
講演会の中で乾癬の患者会のお話がありました。
患者会というのは同じ病気をもった患者さん同士が情報共有したり交流することで病気を乗り越えて行こうとする会のことで、今回は東京の乾癬患者会の主な活動が報告されていました。
私が思っていた患者会のイメージは、食事や栄養、薬以外に自分で出来る乾癬対策を情報提供している会だと思っておりました。
しかし今回の講演で感じたのは、気を悪くされるかもしれませんが、実際は「いろいろ苦しんで最後は薬に救われた、だから薬を使いましょう」という薬の必要性や安全性を強調する会という印象を強く受けました。これは専門の医者が患者会のアドバイザーや監修に入っていることが影響しているかと思われます。
こうしたスタンスの患者会は当然、健康食品やサプリメントを扱う民間療法はNGというわけですが、乾癬は昔からビタミンA、ビタミンD、EPA、亜鉛、メタボ(糖質過剰)と深い関係があります。そのため薬も当然必要でしょうが、食事や栄養(栄養療法)での対策で副作用軽減や減薬可能であることも患者会の方々に理解して欲しいと思います。
また乾癬治療の費用負担軽減で高額療養制度というものがあるようですが、国の医療費を考えると今後は薬以外の方法も取り入れなければなりません。
感染症との戦い
こんにちは、院長の栗木安弘です。
世間はコロナウイルスの話題ばかりですが、
ヒトというのは歴史を振り返ると常に感染症との戦いです。
皮膚の場合も、せつ(よう)、蜂窩織炎、とびひ、ヘルペス、水いぼ、水虫など多くの感染症があります。医療機関では個々の感染対策を行いますが、感染症というのは皮膚をはじめ体の免疫力の低下していることが原因です。
外から侵入する病原菌に対して体は、
皮膚や粘膜のバリア機能
皮膚や粘膜に存在する常在菌の働き
病原菌が入ってからは免疫機能
と二重三重で対抗します。
感染対策に必要な栄養はタンパク質、グルタミン、ビタミンA・C・D、亜鉛、鉄です。
抗菌効果はオリーブ葉、ラクトフェリン、免疫に関わるリンパ球の働きは腸内環境です。
つまり栄養が重要となりますが、食や栄養に関してはTVでの専門家は、
「バランスの良い食事」「○○で免疫アップ」「野菜中心」ばかりです。
食事も大事ですが、予防や治療効果をアップさせる場合には至適量の栄養を摂取しなければなりません。
アトピーの治し方
こんにちは、院長の栗木安弘です。
京都大学皮膚科准教授の大塚篤司先生が書かれた本です。
内容は皮膚科医としてはとても勉強になります。
ただ気になることは、レビューでも書かれていましたが、標準治療以外のいわゆる代替療法をあまり認めておられない点です。代替医療の良し悪しについては論文ベースで導き出された結果で判断されておられますが、効果的な治療法もたくさんあります。
書籍の中で、ビタミンDや亜鉛、糖質制限にも触れておられましたが、栄養は単独ではなく、組み合わせで行わないと効果が出ないこともあります。(そのため評価が難しい)
医師の多くは学会、論文、偉い先輩医師の影響で「エビデンスや薬が一番」という信者ばかりで、こうした薬物中心の内容になるのは仕方ないのかもしれません。
「アトピーの治し方」というタイトルですが、
治るというのは薬を使用しなくても症状がない状態を示します。
特に慢性疾患の場合、新薬も含めどのような薬も全て症状を抑えるだけですので治ることは決してありません。
往診
こんにちは、院長の栗木安弘です。
先週土曜日は在宅治療研究会に参加しました。
在宅治療でよく見られる高齢者の皮脂欠乏症、帯状疱疹
往診や訪問診療の保険請求について
のお話でとても勉強になりました。
クリニックでも往診を行っており、頑固なかゆみや湿疹、乾皮症、褥瘡、足爪水虫の方が多くおられます。(たまに類天疱瘡や疥癬も)
診察のついでに血液検査結果を拝見させていただきますが、大半が低アルブミンと貧血です。
本来は治療しなければなりませんが、年齢も考慮して積極的な治療は行われず、放置されていることがほとんどです。
個人的にはタンパク質やアミノ酸、鉄やビタミンなどの栄養アプローチで、皮膚トラブル、認知症の抑制やQOLの向上、家族の負担や医療費削減も期待できると考えます。
しかし「食事で十分」「これ以上介護にお金をかけたくない」「サプリメントは…」
という理由から積極的に栄養療法に取り組むご家族や医師はまだまだ少ないようです。
予防と栄養
こんにちは、院長の栗木安弘です。
がんは2人に1人が発症(発症率50%)する時代ですが、
栄養療法を実践するとがん発症率は5%と言われています。
栄養療法は、がんに限らず、認知症、アレルギー、動脈硬化、アンチエイジングなど様々な疾患の治療だけなく、予防効果も期待ができます。
健康診断で早期発見早期治療が謳われていますが、長い目で見れば、病気を予防することの方が賢明な対策です。
体の仕組みや病気の成り立ちと栄養の関係を理解して対処するだけで、病気の予防が可能となれば、病人も薬も減って、医療費も削減できます。ただこうした情報は、残念ながら医療機関や専門の医師からはあまり積極的には発信されないのが現状です。
皮膚科と栄養療法
こんにちは、院長の栗木安弘です。
栄養療法は、心療内科、一般内科、歯科などで導入されており、皮膚科ではまだまだ少ない様です。
美容皮膚科では、美容治療の一環として取り入れているクリニックもありますが、本格的に栄養療法を皮膚科診療に応用しているのは当クリニックしかないと思います。
栄養をやっていますと、
変わり者として、いろいろな批判を受けたり、
高いサプリメントを売りつけているクリニック、
など、まだまだ皮膚科医の間では栄養療法が十分に理解されていないと感じます。
医療の世界は、栄養ではなく薬物中心です。
病気の原因も栄養ではなく、難しいマクロ的な異常を追求し、その部分を化学合成された薬物で抑えることが基本となっています。(使い続けて、ずーと抑えます)
皮膚科も同じで、ステロイドや免疫抑制、高額な生物学的製剤、美容処置やレーザーが主流となっており、人の基本であるところの食事や栄養は全く関心や理解がありません。
日々、新しい医学的発見や新薬開発が進んでいますが、病気は一向に減らず、医療費は上がり続けていく現状を見ると、本当にこのままでいいのかいつも疑問を感じます。
ピロリ菌
こんにちは、院長の栗木安弘です。
現在名古屋でピロリ菌学会が行われています。
それに伴って今回はピロリ菌のお話です。
クリニックでは、必要な方にピロリ菌の抗体検査を実地しています。
男性の鉄不足、炎症反応が少し高い、赤ら顔、慢性蕁麻疹、血液検査結果がどうも合わない、などは比較的高い割合でピロリ菌が陽性に出ることがあります。
ピロリ菌は放置しておくと胃炎や胃潰瘍の原因とされ、最近では胃がん予防で積極的な除菌が勧められています。
私自身も以前は、ピロリ菌抗体が78(PGⅡ:24.4)でしたが、2回の除菌と栄養療法を行ない、3以下(PGⅡ:9.3)となりました。除菌前には空腹時に痛みがあり、おそらく胃炎か胃潰瘍だったと思います。さらに尿酸の低い家系でしたので、あのまま放置しておれば間違いなく胃がんになっていたと思います。栄養や栄養療法を勉強して知識を得たおかげで、今日まで健康で元気に過ごさせていただいております。
知らないということは、ある意味色々な面で損をします。特に体に関することでは食事や栄養(少なくともタンパク質、鉄、ビタミンB群)に関心や理解持って対応することは、より良い健康や病気の予防、仕事の効率UPにもつながります。
休肌日
こんにちは、院長の栗木安弘です。
たまには皮膚のことも書かないといけませんので、
スキンケアについて少し述べたいと思います。
クリニックでのスキンケアの指導は、
皮膚の汚れを落として保湿を行う基本は変わりませんが、
①石鹸やボディソープは少なめで、組成成分の単純なもの使用
②耳の後ろ、陰部、脇、足など匂う部位だけ洗う。
③シャンプーも少なめに1〜2週間に一回
④ゴシゴシこすらない
④乳液やクリームは少な目に薄く使用する
と石鹸シャンプー・化粧品会社のコマーシャルとは逆の方針でおこなっています。
皮膚は、化粧品やスキンケア商品、塗り薬、ホコリや花粉、汗、皮脂、紫外線などさまざまな刺激がある過酷な臓器ですので、出来るだけ余計なものをつけない、残さない方が皮膚トラブルは少なくなります。また季節によってもスキンケアを変えていただくようにしており、冬はこうしたケアをもっと控えていただくようにしています。
皮膚には約1兆個という数の常在菌が住んでおり、こうした菌は皮膚の、バリア機能、保湿機能、抗菌効果を持っています。洗い過ぎ、塗り過ぎ、擦り過ぎ、薬物塗布連用は皮膚の常在菌にとっては住みにくい環境となり、皮膚の機能を低下させる要因となります。
風呂に入らない、シャンプーしない、ぬり薬やスキンケアなしとは言いませんが、来週から長い休みが始まります。この機会を利用してこうしたケアで肌を休ませてあげたらいかがでしょうか。